AMDが第2世代Ryzenを4月に投入 長期ロードマップも公開:CES 2018(2/3 ページ)

» 2018年01月08日 15時00分 公開
[本間文,ITmedia]

第2世代Ryzen投入と、エントリー市場向け製品の拡張

 AMDは、まず、CESにあわせて“Raven Ridge”の開発コード名で知られるRyzen Mobile(詳細記事)にエントリーモデル2製品を追加し、2018年第1四半期中に、PCベンダーから製品が順次市場投入されると説明。さらに、モバイル市場向けにもビジネス向けにセキュリティ機能を強化したRyzen PRO Mobileプロセッサを同年後半に投入する考えだ。

Ryzen Mobileプロセッサのエントリー製品追加をアナウンスするジム・アンダーソン氏

Ryzen製品ロードマップ

Ryzen Mobile processor with Radeon Vega graphics CPUコア数 スレッド数 最大ブーストクロック グラフックスCU数 最大GPUクロック L2/L3キャッシュ cTDP
Ryzen 7 2700U with Radeon RX Vega 10 Graphics 4 8 3.8GHz 10 1300 6MB 15W
Ryzen 5 2500U with Radeon Vega 8 Graphics 4 8 3.6GHz 8 1100 6MB 15W
Ryzen 3 2300U with Radeon Vega 6 Graphics 4 4 3.4GHz 6 1100 6MB 15W
Ryzen 3 2200U with Radeon Vega 3 Graphics 2 4 3.4GHz 3 1000 5MB 15W

Ryzen PRO Mobile processor with Radeon Vega graphics CPUコア数 スレッド数 最大ブーストクロック グラフックスCU数 最大GPUクロック L2/L3キャッシュ cTDP
Ryzen 7 PRO 2700U with Radeon RX Vega 10 Graphics 4 8 3.8GHz 10 1300 6MB 15W
Ryzen 5 PRO 2500U with Radeon Vega 8 Graphics 4 8 3.6GHz 8 1100 6MB 15W
Ryzen 3 PRO 2300U with Radeon Vega 6 Graphics 4 4 3.4GHz 6 1100 6MB 15W

Ryzen Mobileプロセッサのターゲット

Ryzen Mobileにより、プレミアムノートPC市場における優位を確立したとアピール

Ryzen Mobileの新ラインアップ

2018年後半には、モバイル版のRyzen PROも投入

Ryzen PRO Mobileの特徴とアドバンテージ

Ryzen PRO MobileとvPRO製品の比較

 一方、デスクトップ市場向けには、“Raven Ridge”コアを利用した“Ryzen APU”の「Ryzen Desktop processor with Radeon Vega graphics」を2月に市場投入するとともに、現行のRyzenについても大胆な値下げを行ない、Ryzen市場の裾野を広げる構えだ。

 Ryzen APUは、4コア/8スレッド、11グラフィックスCU(Compute Unit)モデルの「Ryzen 5 2400G with Radeon RX Vega 11 Graphics」と、4コア/4スレッド、8グラフィックスCUモデルの「Ryzen 3 2200G with Radeon Vega 8 Graphics」の2製品を、米国時間の2月12日より発売する。価格は、Ryzen 5 2400Gが169米ドル、Ryzen 3 2200Gは、99米ドルというアグレッシブな価格設定で市場投入される。

 このRyzen APUもまた、CPUクロックやメモリクロックだけでなく、GPUクロックもアンロックの状態で投入され、高性能な冷却装置と組み合わせれば、オーバークロックで性能を高めることができるという。

Ryzen Desktop processor with Radeon Vega graphics CPUコア数 スレッド数 最大ブーストクロック グラフックスCU数 最大GPUクロック L2/L3キャッシュ cTDP
Ryzen 5 2400G with Radeon RX Vega 11 Graphics 4 8 3.9GHz 11 1250 6MB 45 - 65W
Ryzen 3 2200G with Radeon Vega 8 Graphics 4 4 3.7GHz 8 1100 6MB 45 - 65W

Ryzen APUのコストパフォーマンスの高さをアピール

Ryzen APUの特徴

Ryzen APUのパフォーマンス

Ryzenシリーズのマルチスレッド性能

Ryzen APUは、科学演算性能でも優位性を持つとアピール

Ryzen 5 2400Gのゲーム性能

Ryzen 3 2200Gのゲーム性能

むろん、高性能グラフィックスカードと組み合わせれば、さらなる性能向上も

Ryzen APUも、CPU、メモリクロックはアンロックされる。また、グラフィックスクロックもアンロックされ、オーバークロックが可能という

 このRyzen APUの投入にあわせ、AMDは「Ryzen Threadripper 1900X」を549米ドルから449米ドルへ、「Ryzen 7 1800X」を499米ドルから349米ドルなど、大幅な価格改定を実施し、競合製品との対価格性能比の優位性をさらに高める意向を示している。

Ryzen APUのコストパフォーマンスの高さをアピールするアンダーソン氏

 AMDでクライアントCPUビジネスを統括するジム・アンダーソン副社長は、65W TDPの「Ryen 5 2400G」は、NVIDIAのGeForce GT 1030クラスの3Dグラフィックスパフォーマンスを持ち、CPU内蔵グラフィックスで十分と考えているユーザー層のユーザー体験を大幅に向上させると説明する。

 また、AMDは開発コードネーム“Pinnacle Ridge”と呼ばれる12nmプロセスで製造されるZen+コア搭載の第2世代Ryzenが、「Ryzen 2000」シリーズとなり、2018年4月に投入されるとともに、AM4プラットフォームにも省電力化と高性能化を図ったX470など400シリーズチップセットを用意していることも明らかにした。

 さらにアンダーソン氏は「むろん、Ryzen Threadripperにも12nmプロセス製品を用意している」とし、2018年後半にRyzen Threadripperも進化を果たす予定であるという。なお、AMDではこれらの第2世代Ryzen製品も、BIOSアップデートを行なうことで既存のマザーボードで利用できることも明らかにしている。

デスクトップCPUのアグレッシブな価格改定を実施

マルチスレッド性能のリーダーシップをアピール

ゲーム性能でも、Ryzen 5 1600Xは、Core i7-8700Kを上回るとアピール

Ryzen 2000シリーズの投入にあわせ、AMD 400シリーズチップセットが投入されるが、既存のチップセットでも新CPUやAPUは利用可能

第2世代のRyzenプロセッサは2000シリーズとなり、Raven Ridgeで採用されたPrecision Boost 2により、より柔軟なCPUクロック制御が可能になる

 また、デスクトップCPUの購入者には、Enmotusのストレージ仮想化ソフトである「FuzeDrive」を20米ドルで購入できるようにする。このFuzeDriveは、複数のSSD、またはSSDとHDDを1つのドライブのように仮想化し、頻繁に利用されるソフトなどはSSDの領域で実行されるようにすることで、ストレージ体感速度を向上させられるものだ。このほか、AMDは純正CPUクーラーのWraithシリーズに、RGB LEDリングを組み込んだ「Wraith Prism」を追加し、現行の最上位モデルである「Wraith Max」を45米ドルに価格改定する。

ストレージ仮想化ソフトのFueDriveを20ドルで入手できる優待販売権が、Ryzenユーザーに送られることも明らかに

FuzeDriveを利用した場合の、ソフトウェア起動時間比較

WraithクーラーにはRGB LEDリング搭載の「Wraith Prism」を追加

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