スマートスピーカーとの連携機能を備えたスマート家電がなくても、「スマートリモコン」や「リモートプラグ」があれば、既存の家電製品を買い換えずに音声で操作することが可能だ。
スマートリモコンとは赤外線リモコンの信号を登録してネットワーク経由で利用可能にするもので、これがあれば、エアコンやテレビ、照明など、既存の家電製品(ただし赤外線リモコンで操作が可能なもの)を、スマートスピーカーから音声で操作できる。
また赤外線リモコン機能がない一般的な家電製品の場合でも、コンセントの根元に取り付け、通電をオン・オフできる赤外線リモコン機能搭載のリモートプラグを使えば、スマートスピーカーから音声で電源のオン・オフが行える。家電本体の電源ボタンを使うのではなく、コンセントの根元から電源をオン・オフするという、いわば力業だ。
こうしたリモートプラグ製品としてはオーム電機「OCR-05W」を以前紹介したが、赤外線方式を採用しているので、同じ部屋に同一製品が2つあるとどちらもリモコンに反応してしまう欠点がある。
そのため同じ部屋で複数台を使いたい場合、別のリモートプラグを購入するのが望ましいのだが、リモートプラグというカテゴリーはそもそも製品数が少なく、入手性を考慮すると、候補となるのはオーム電機のOCR-05Wほぼ一択という状況だ。
そんな中で、数少ない代替となるかもしれないのが、三菱電機の「P-01WRT」だ。実はこの製品は同社の換気扇用のオプションで、本体背面にも大きく「このリモコン受信機は三菱換気扇専用です」と書かれている。しかし機能としては、接続した機器の電源を赤外線リモコンで操作するという、リモートプラグそのものといっていい製品だ。
今回は、このP-01WRTを同社換気扇以外と組み合わせて使うのは「自己責任」となること(本記事は対応換気扇以外で使うことを推奨するものではないこと)をお断りした上で、製品の特徴を紹介しよう。
製品は本体の他、赤外線方式のリモコン、およびリモコンを壁に掛けるためのホルダーで構成されている。機能としては以前紹介したオーム電機のOCR-05Wと同様で、接続した家電製品、つまり換気扇を、リモコン操作でオン・オフすることができる。
オーム電機のOCR-05Wにない機能として、タイマー操作に対応していることが挙げられる。「入」「切」に加えて「タイマー」というボタンがあり、これを押すと指定した時間だけ電源が入になるという、換気扇と組み合わせての利用に便利な機能だ。タイマーの時間は本製品背面のダイヤルで指定できる。
気を付けたいのは、本製品の定格電流が2V、起動電流も3A以下であることだ。最大電流8A以下(最大800W)のオーム電機のP-01WRTに比べるとやや控えめで、ここに引っ掛かる家電製品もあることだろう。「換気扇以外の用途に使わないでください」と書かれているのは、こうしたスペック上の問題も大きく関係していると考えられる。
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