「G-Tune」とのすみ分けは? マウスがMSIのゲーミングデスクトップPCを販売する理由

» 2018年07月18日 20時32分 公開
[ITmedia]

 マウスコンピューターは7月18日、MSI(Micro-Star International)のゲーミングデスクトップPC、「Aegis 3 8th」と「Nightblade MI3 8 th」の取り扱いを発表、7月24日に同社直販サイトやダイレクトショップを通じて販売を開始する。

マウスコンピューターがMSI製ゲーミングデスクトップPCの取り扱いを発表

 マウスコンピューターは現在、ゲーミングブランド「G-Tune」で、「MASTERPIECE」「NEXTGEAR」「NEXTGEAR-MICRO」「LITTLEGEAR」という4つのデスクトップPCを展開しているが、今回販売されるAegis 3 8thとNightblade MI3 8 thは、LITTLEGEARよりも小型の製品。いずれもケースにLEDを多用した派手なデザインが目を引く。コストパフォーマンスが高く、シンプルな外観でまとめたG-Tuneとは対照的だ。

製品ラインアップ
LITTLEGEARとAegisおよびNightbladeの比較。G-Tuneはシンプル、MSIは多機能という違いがある

 G-TuneはPCゲーマーのアンケート調査を反映してよりシンプルなデザインを採用した経緯がある(参考:ゲーマーは光るPCが好き、という勘違い 「NEXTGEAR-MICRO」が新ケースに)が、もちろん光るPCが好きなゲーマーも一定以上存在する。今回発表したMSIとの協業は、“光りものが好きな層”もカバーし、ゲーミングPC市場でより幅広いユーザーニーズに対応していくのが狙いだ。一方、MSI側も国内PC市場で存在感を高めつつあるマウスコンピューターの販路を利用できるという利点がある。

 とはいえ、今回取り扱いを開始するMSI製品(AegisとNightblade)のサポートはMSI側が担当するなど、マウスコンピューターの立ち位置は販売代理店以上のものではなく、G-Tuneの再編に影響するほど大掛かりなものではなさそうだ。今回取り扱う2製品以外のデスクトップPCやノートPCについても、「視野には入れているが今後についてはユーザーの反応次第」(同社杉澤氏)、「(今回取り扱う2製品について)公表する目標販売台数はなく、第一弾としてまずはやってみようということです」(同社小松社長)とコメントしている。

説明会に登壇したマウスコンピューターの小松永門社長(左)とMSIのTed Hung副社長

 Aegis 3 8thは、LITTLEGEAR同様、本体上部にハンドルを備え、ゲームイベントなどへ持ち出す際に便利な“持ち運べる”デスクトップPC。CPUにCore i7-8700、グラフィックスにGeForce GTX 1080(8GB)、16GBメモリ、256GB SSD(PCIe×4接続)と1TB HDD、DVDスーパーマルチドライブを採用した構成で24万5800円(税別)。

Aegis 3 8th
本体後方が持ち上がったデザインは底面吸気のため
標準構成の主なスペック

 Nightblade MI3 8thはAegis 3 8thよりもさらに小さく、128(幅)×342(奥行き)×268(高さ)mmという省スペースボディーながら、メンテナンス性にも優れているのが特徴。標準構成はCore i7-8700、GeForce GTX 1060(6GB)、16GBメモリ、256GB SSD(Serial ATA接続)、1TB HDD、DVDスーパーマルチドライブという内容で、16万98000円(税別)で販売される。

Nightblade MI3 8th。ミドルタワーのNEXTGEARと比較して約40%の面積で設置できる小型ボディーが特徴
2.5インチ・3.5インチベイが本体上部にあり、ストレージの増設は容易。マザーボード裏にあるM.2スロットにもアクセスしやすい
標準構成の主なスペック

 なお、両モデルともメモリとストレージ容量はBTOによるカスタマイズが可能。また、GameSenseに対応した27型ゲーミング液晶「Optix MPG27CQ」もBTOで追加できる。

Optix MPG27CQ。ゲーム内の状況(キャラクターの体力や武器の残弾数)に応じて、ディスプレイ下部のLEDが変わるSteelSeriesのGameSenseに対応する

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