ディスプレイ付きスマートスピーカーだからできること 「Amazon Echo Spot」をネットワークカメラの映像表示に活用する山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)

» 2018年08月08日 06時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

 Amazonの新型スマートスピーカー「Echo Spot」は、内蔵する2.5型の円形ディスプレイを生かし、ネットワークカメラのモニターとしても使うことができる。別の部屋にいる赤ちゃんやペットなどの見守りの他、監視カメラとしての用途にもぴったりだ。将来は玄関のインターフォンの映像なども、ここに統合されるかもしれない。

 そんなEcho Spotと組み合わせての利用に対応するネットワークカメラが、ネットギアの「Arlo Q(アーロ・キュー)」だ。今回はこの製品について、Echo Spotから映像を見るための設定手順と、実際の使い勝手をチェックしていこう。

Arlo Q ネットワークカメラ「Arlo Q」(右)。「Works with Alexa」認証を取得しており、「Amazon Echo Spot」(左)とのセット販売も行われている

カメラの設定アプリは使わず、Alexaスキルだけで設定が完了

 既にArlo Qを通常のネットワークカメラとして使うための設定が完了していれば、Echo Spotから閲覧するための設定は簡単だ。ここではArlo Qのセットアップが完了しているものとして、設定手順を紹介する。Arlo Qのセットアップ手順は以下の記事を参照していただきたい。

 最初に行うのは、専用スキルの導入だ。スマートフォンのAlexaアプリを開いてスキルを探し、有効化を行う。この際、アカウントの連携を求められるので、Arlo Qに登録済みのメールアドレスおよびパスワードを使ってログインする。Alexaのパスワードではないので注意しよう。

 ログインが完了して有効化が終わると、後はスマートホーム製品をAlexaに認識させるための画面が表示されるので、検索を実行する。しばらく待つとArlo Qに付けたカメラの名前が表示されるので、タップして有効にする。名前が機種名(Arlo Q)ではなく、セットアップ時に付けた設置場所などの名前(今回は「仕事部屋」)なのがポイントだ。

Arlo QArlo Q Alexaアプリ「Arlo」を探し「有効にする」をタップ(画像=左)。Arloで使用しているユーザー名とパスワードを入力して「許可」をタップ(画像=右)
Arlo QArlo Q リンク完了(画像=左)。右上の「×」を押して閉じる。デバイスの検出を実行する(画像=右)。そのまましばらく待つ
Arlo QArlo Q カメラは機種名ではなく、セットアップ時に付けた設置場所などの名前(今回は「仕事部屋」)で表示される(画像=左)。この時点で利用可能になっている。デバイスの詳細情報(画像=右)。間違いなくArloであることが分かる

 有効化が完了すれば、後はEcho Spotに「Alexa、(カメラ名)を見せて」と呼び掛けることで、Echo Spotの画面にネットワークカメラで撮影している映像が表示される。スマートホームスキルに対応しているため、呼び掛ける際に機器名は含めなくとも構わない。

 声を掛けてから実際に画面が表示されるまでの所要時間は、15〜20秒程度とやや長い。とはいえArloの映像をスマホアプリで参照する場合、アプリを起動して画面が表示されるまでに30秒以上かかることも珍しくないので、それを考えると十分に高速だ。

Arlo Q 「Alexa、(カメラ名)を見せて」と声を掛けると接続が開始される。つながるまでの間、画面には「Arloを待機中」と表示される。ここは設定時とは逆に、カメラ名ではなく機種名が表示されるのが面白い
Arlo Q 接続完了。画面の表示サイズは、初回は全体が収まる上下黒帯の表示、2回目以降は前回終了時点のサイズで表示される
Arlo QArlo Q 同じ映像はスマホのArloアプリでも参照できるが、こちらだとアプリの起動から映像表示まで30秒かかることもざらだ(画像=左)。カメラの名称は、スマホアプリ側で設定したものがそのまま使われる(画像=右)。Alexaがうまく音声認識できないようであれば、スマホアプリから別の名前に書き換えてやるとよい
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