レノボ・ジャパンは9月11日、新型ノートPC「ThinkPad X1 Extreme」を発売した。ThinkPad X1シリーズとしては初めて「15型ディスプレイ」と「独立GPU」を搭載したモデルで、販売代理店モデルの標準価格は27万8000円から33万4000円(税別:構成による)。仕様をカスタマイズできる直販モデルは、9月14日から受注を開始する。
CPUは第8世代のCore i5プロセッサまたはCore i7プロセッサ(Hシリーズ)を選択できる。販売代理店モデルは、Core i5-8300H(2.3G〜4GHz)、Core i5-8400H(2.5G〜4.2GHz)、Core i7-8750H(2.2G〜4.1GHz)を搭載する構成を用意している。後日、Core i9プロセッサを搭載する構成も選択できるようになる予定だ。
外部GPUはNVIDIAの「GeForce 1050 Ti Max-Q」(ビデオメモリ4GB)を搭載。CPUと外部GPUを効率良く冷やすため、空冷ファンは2つ備えている。空冷ファンはThinkPadではおなじみの「オウルファン(ふくろうファン)」で、風量を増しつつ騒音も抑えている。底面パネルにはThinkPadとしては初めてアルミニウムを採用し、熱の拡散性を向上している。
メモリスロットはDDR4規格のDIMMスロットを2つ備え、最大64GBまで搭載できる。ストレージはM.2フォームファクタのSSD(Serial ATAまたはNVMe)を最大2枚まで搭載可能で、RAIDを構成することもできる(レベル0【ストライピング】とレベル1【ミラーリング】に対応)。最大で1TBのNVMe SSDを2枚(合計2TB)搭載する構成を選べる。
メモリとSSDはCRU(ユーザーによる交換可能な部品)扱いとなっており、必要に応じてユーザーが自ら換装できる。
ディスプレイは15.6型IPS液晶で、「フルHD(1920×180ピクセル)・タッチセンサーなし」か「4K(3840×2160ピクセル)・タッチセンサーあり」のいずれかを選択できる。
フルHDモデルの液晶はノングレア(非光沢)加工で、上部のWebカメラを「ThinkShutter(物理的なふた)付き」と「Windows Hello対応赤外線カメラ付き」から選択できる。
4Kモデルの液晶はDolby Vision準拠のHDR(高ダイナミックレンジ)表示に対応し、Adobe RGBの色域を100%カバーしている。パネルはグレア(光沢)加工だが、反射防止処理を施してあるため、ある程度の映り込みは抑制される。WebカメラはWindows Hello対応赤外線カメラ付きのみ選択可能で、ThinkShutter付きは選べない。
サウンド面では「Dolby Audio Premium」に対応している。ヘッドフォン装着時は「Dolby Atmos」にも対応する。
バッテリー容量は31Whで、満充電から最長で16時間駆動できる(JEITA測定法 Ver.2.0による測定時)。バッテリーの急速充電(RapidCharge)にも対応している。ただし、ユーザーによる交換はできない。
ポート類は左側面に電源端子、Thunderbolt 3(USB 3.1 Type-C/DisplayPort)×2、HDMI 2.0、Ethernet(要変換アダプタ)とイヤフォンマイク端子を備え、右側面にUSB 3.1 Gen1(USB 3.0) Type-A×2(うち1つはPowered USB対応)とSDメモリーカードリーダーを備える。
ThinkPadの2018年モデルは原則として電源入力をUSB Power Delivery(USB PD)に統一したが、X1 Extremeでは「ピーク時の消費電力を、USB PDの上限を超える135Wで想定した」(関係者)ため、従来の角型電源入力を備えている。付属するACアダプターも、角型プラグで135W出力のものとなる。
USB PDによる電源入力は「負荷が大きくなると電源供給が追いつかないため保証はしない」。
ワイヤレス通信はIEEE 802.11ac/a/b/g/n(2.4GHz帯・5GHz帯)のWi-Fi(無線LAN)と、Bluetooth 5.0に対応する。
ボディーサイズは361.8(幅)×245.7(高さ)×18.4(奥行き)mmで、重量は約1.7kg(4K液晶モデルは1.8kg)となっている。
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