「GPD Pocket 2」開封レビュー! 初代Pocketとの比較も(3/4 ページ)

» 2018年10月11日 07時00分 公開
[井上輝一,ITmedia]
起動時間比較。左が初代、右がGPD Pocket 2

 ブラウザでWebページをスクロールしていても、初代Pocketが動画広告などの表示でカクついてしまうのに対し、Pocket 2は動画があっても特に速度を落とさず滑らかに表示する。

 Pocket 2に搭載するCPUの「Core m3-7Y30」が、初代に搭載されていた「Atom x7-8750」に比べパワフルであることや、ストレージのリード/ライト速度が初代に比べ約2倍高速化しているのが効いているのかもしれない。

 では操作はどうか。キーボードは英字配列をベースとした変則的な配列だ。ポインタ操作も、ファンクションバー右の光学ポインタとバー左の左右クリックで行うため、普通のPCとはかなり違う操作をしなければいけない。

変則配列は使いやすい?

 キーボードについて述べていこう。配列上部に「半/全」キーがあるため、これを押せば半角/全角を切り替えられるのかと思いきや、そうはならない。実際に押してみるとこれで入力できるのは「バッククオート(`)」であり、つまり一般的な英字配列同様、Altキーとの同時押しで半角/全角が切り替わる。その2つ右には本来の「バッククオート/チルダ」キーもあるため、無駄な感じはぬぐえない(キーのスキャンコードも同じ)。

キー配列(写真:矢野渉)

 ではJIS配列にすればいいかというとそうでもない。確かに半角/全角は単クリックで切り替えられるようになるが、今度は各記号がJIS配列向けに切り替わる。ただでさえ変則的なキー配列である上に、キーに印字されている記号もその通りに打てなくなるため全くおすすめしない。

 デフォルトは英字配列として、半角/全角キーはサードパーティーのソフトウェアでキー割り当て変更などをするといいかもしれない。

 日本語の文章を入力する中で気になるのは、半角/全角問題を除けば3つほど。

 まずは句点(。)。普通の配列であれば薬指で句点を打つところ、方向上キーの右側に位置しているため、小指で打つ方が自然になる。

 「ー」(音引き、長音)キーも個人的には混乱した。通常配列では「0」の右隣にあるため小指で打つのが普通だが、この配列では「9」の上にあり、小指というよりは中指か薬指で打つことになる。

 また、「Tab」も「Esc」の右に来ているため、予測変換などでTabを頻繁に使う人は初め戸惑うだろう。

 変則配列のせいで、ホームポジションに手を置くと小指が常にエンターキーに乗った状態になるため、エンターキーに関しては逆に打ちやすく感じた。

 キーピッチを計測したところ、中央の「ASD……」列が17mmで、他は基本的に16mm。健闘はしているものの、一般的な19mmに比べると入力しやすさはどうしても若干劣る。とはいえ、あまり手元を見ずにカタカタ打ってみての感想なので、逆に言えば引っ掛かるのはそれくらいで、それ以外は「ほぼ実用」ともいえる。

 打鍵感は「『ペチ』と『カチ』の中間」といったところ。カチ音はそれなりにするが、指先のフィードバックは音から感じるほど硬くはなく柔らかめだ。この程度の音であれば取材中に打鍵していてうるさすぎることはないかな、と思う。

IPS液晶は色温度高め

 GPD Pocket 2が搭載するディスプレイは、1920×1200ピクセルのIPS液晶だ。IPS液晶だけあり、4方向いずれの角度からも画面はばっちり見える。

ディスプレイ解像度(写真:矢野渉)
上からのぞいてみてもばっちり見える

 ただ、白を表示したときに個人的にはやや青白く(色温度が高く)感じた。この辺は完全にそれぞれの好みだが、筆者はWindows 10の標準機能である「夜間モード」でほんの少し暖色に傾かせる方が使いやすく感じる。

 解像度が高いため、表示スケールは150%〜175%程度で使うのがいいだろう。さすがに100%は表示が細かすぎて見るのがつらい。

(簡易的)ベンチマーク ほぼ公称値をトレース

 最後に、「PassMark PerformanceTest」によるベンチマークと「CrystalDiskMark 6.0.1 x64」によるリード/ライト速度を掲載する。

PassMark PerformanceTestの値
メインストレージのリード/ライト速度

 PassMarkのCPU Markの値は「3638.1」と、Core m3-7Y30の標準値である3557とほぼ同じ値。ストレージのリード/ライト速度もGPDが公開している値とそれほどかい離していない。

 使い込んでみての動作感や使いこなしについては、今後続報をお伝えしていく。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月30日 更新
  1. 有機EL&タッチ対応の新型「MacBook Pro」発表 デザインを全面刷新、“光るAppleロゴ”も復活 (2026年10月29日)
  2. Amazonが新AIアシスタント「Alexa+」の日本語版をリリース 「Amazon プライム」会員なら追加料金なしで利用可能 (2026年10月29日)
  3. スマホやPCにいる“推し”を手元に――ソニーのコンパクトな空間再現ディスプレイ「ELF-MN1」は今までと何が違う? 実機を体験して分かったこと (2026年10月29日)
  4. Amazonが新型「Echo Dot」を発売 液晶ディスプレイ付きスマートクロック「Echo Time」も新登場 (2026年10月29日)
  5. Apple、M6チップの新型「iMac」発表 CPU/GPUを最大12コアに強化、AI処理はM4の最大5倍 24万9800円から (2026年10月27日)
  6. M6チップの新型「14インチMacBook Pro」登場 CPUとGPUが12コアに、バッテリー駆動はMac史上最長の24時間 (2026年10月27日)
  7. 有機ELの新型「iPad mini」発表 A20 Pro、IP67対応、8.5型に大型化して11万9800円から (2026年10月26日)
  8. 約260gの軽量化! 15.6型×2画面の変幻自在ディスプレイ「LCD15HC-IPSDUAL2」を使って分かったこと (2026年10月28日)
  9. Google「Fitbit Edge」先行レビュー Fitbit AirやPixel Watch 5との違いと選び方を解説 (2026年10月27日)
  10. 増えたボタン+新しいホイール=仕事にも便利! Razerの新型ワイヤレスゲーミングマウス「Basilisk V4 Pro」を試す (2026年10月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー