光るSSDに電源ケーブル、枯渇が続くRTX 2080 Tiカード……2018年アキバを振り返る2018年アキバまとめ後編(2/4 ページ)

» 2018年12月30日 12時38分 公開
[古田雄介ITmedia]

光る部位がどんどん増えていくPC

 1年を通して目立っていたのは光モノだ。現在のブームが始まったのは2015年秋ごろ。強化ガラスを採用したケースやRGB LEDライトを搭載したパーツなどがじわじわと売り場を埋めるようになり、2018年年明けにはマザーボードや冷却パーツメーカーの制御系によって発光を動的にコントロールする楽しみ方はありふれたものになっていた。それから現在まで、とりわけ目立っていたのは新規開拓系の光モノだ。

 6月にはTeamから2.5インチSATA SSD「T-FORCE DELTA RGB SSD」が登場。ボディー表面にアドレサブルLEDをあしらったモデルで、複数のショップで売り切れが連発するなど予想を超えるヒットを飛ばした。

 その1カ月後、Lian-Liは24ピン電源ケーブルにつなげる光ファイバーつき延長ケーブル「Strimer 24pin」を、8月には同様の構造を採用した8ピン電源延長ケーブル「Strimer 8pin」を続けて投入し、インパクトを残している。

オリオスペックで展示していた「T-FORCE DELTA RGB SSD」と「Strimer 24pin」(右)
TSUKUMO eX.の光モノコーナーで展示中の「Strimer 8pin」

 秋以降のASUSTeKの動きも見逃せない。9月にROGのロゴを照射できるスポットライト「ROG Spotlight」を投入して光らせる余地をPCケースの外まで広げ、11月には消費電力などを表示するOLEDパネルを側面に搭載した光る電源ユニット「ROG THOR PLATINUM」シリーズで電源ユニットの新たな見せ方を打ち出してきた。いずれもデモ機の評判は上々だった。

「ROG Spotlight」を照射するオリオスペックのデモ
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店で展示されていた「ROG THOR 1200W PLATINUM」

 光り方の新しさで話題になったのは、12月に登場したG.SKILLのDDR4メモリ「Trident Z Royal」。光が拡散する構造のLEDカバー「クリスタルドライバー」をヒートスプレッダの上部に施しており、ジュエリーのような輝きを放つ。発売未定の先行展示の段階で注目を集め、発売が決まったあとも前評判通りの反響を得ていた。

 G.SKILLの光るDDR4メモリ「Trident Z」の大型オブジェを入り口に飾るパソコンSHOPアークは、「光モノが流行して3年たちましたが、まだ止まるところを知らない。2019年も進化し続けるでしょうから、この看板がその象徴みたいになってくれたら」と話していた。

TSUKUMO eX.で展示中の「Trident Z Royal」。奥は「Core i9-9900K」ケースを使った店員さん作のオブジェ
12月から「Trident Z」のオブジェを飾っているパソコンSHOPアーク

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
最新トピックスPR

過去記事カレンダー