毎年1月2日には夫の実家に年始のごあいさつに行きます。夫と弟2人はガジェット好きで、その父も「この親にしてこの子あり」の、86歳にしてMacBookやiPhoneを使いこなしてFacebookもやっている、好奇心旺盛な人です。帰省して全員集まると新しく買った製品を持ち寄っての披露大会になり、楽しそうです。
今年は父と三男が、2018年12月1日の「新4K8K衛星放送」開始に合わせて4Kテレビを買っていました(三男、テレビはさすがに持ってこなかった)。
父が買ったテレビは、東芝映像ソリューション「REGZA M520X」の50型(液晶)です。
4Kチューナー入りのテレビですが、全てのチャンネルを視聴するには、新たに新4K8K衛星放送(3224MHz)対応のアンテナを設置する必要がありました。アンテナや分配機など受信設備のあたりは、実際に4K8Kテレビを買おうと思って初めて気付くところかもしれません。また、CATVや光回線のテレビを契約している場合、アンテナは設置しなくていいなど、対応状況を事前に調べる必要があります。
実家に到着してリビングに入ると、それまで40型のAQUOSがあったところに50型のREGZAが鎮座していました。額縁部分が狭くなっているので、画面サイズの割に本体がそれほど大きくなった印象はなく、従来のテレビ台に違和感なくなじんでいます。
画面には西洋の建造物の番組が流れていました。初めて見る新4K衛星放送は、くっきり、はっきり、きれいという印象です。父は録画のためにバッファローのUSB外付けHDD(2T)を接続していて、既に「北米イエローストーン 躍動する大地と命」や「刑事コロンボ」のリマスター版(いずれもNHK BS4K)などを録画済みでした。
イエローストーンはこれぞ4Kの美しさ。HDRの違和感を覚えなくもないですが、群れをなすバッファローの粒のようになった遠くの1頭までくっきり見えます。
刑事コロンボも50年前の作品とは思えないくっきり度。コロンボのおでこのしわもよく見えます。レストランで対話する女優さんのシーンだけ、なぜか紗がかかったようになっているのはオリジナルがそうなんでしょうか。
映像にちょっと詳しい三男によると、当時の米国のテレビ業界はぜいたくに35mmフィルムを使っていてそれが残っているから、ここまでくっきりにできるのであって、日本の古いドラマでは難しいとのこと(あっても16mmフィルムが多いので)。
女優さんの肌の見え方が気になっていたんですが、ちょうどやっていた4Kドラマで、生きることに希望を見いだせない主人公役の女優さんの肌が、役作りとはいえ、リアルにぽそぽそに映っていて驚きました。多分、最終回で立ち直ったら資生堂の8K対応ファンデでつやつやになるんでしょう。それにしても女優さんにとっては受難の時代になったと思いました。
1月3日は朝から箱根駅伝(2K)を見ていましたが、来年は4Kでの放送になるでしょうか。選手一人一人の表情や、箱根の風景がよりはっきり見えるようになるのは楽しみです。
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