震災8年目で改めて考える、終活込みのバックアップ天災にも人災にも耐えるバックアップ術(2/3 ページ)

» 2019年03月11日 11時00分 公開
[田中宏昌ITmedia]

PCと仕事データはバックアップを取らずに物理的対応で済ます

 まずは残すデータですが、仕事やプライベートを問わず撮影した写真や動画、子供や家族に関するものを優先し、趣味の音楽データも選んでいます。また、仕事に関するデータ(特に原稿)は複数のクラウド環境(DropboxやGoogle ドキュメントなど)を活用することでバックアップとし、あえて個別にバックアップを取っていません。

 これはここ数年、PCの環境をバックアップしていないことにも結びつきます。今は仕事で使うPCにインストールするアプリケーションは、画像編集とMicrosoftのOfficeスイート、そしてジャストシステムの「ATOK」だけで事足りますし、それらもネットワークさえあれば物理メディアを必要としません。

 昔のように環境を一からセットアップをして1日がつぶれるということもなくなりましたが、環境の修復は何かと面倒です。そこで、場所は取りますが現在は複数のPCを所有して、もし壊れたらバックアップの1台を引っ張り出すという形にしています。Windows Updateの適用など定期的にメンテナンス作業は必要ですが、結果的にダウンタイムを極力減らすことができます(MacはTime Machineを使っています)。

 つい先月もタブレットPCの液晶ディスプレイが突然破損し、画面の2/3がしま模様になってしまいましたが、家に転がっているVAIOを取り出して事なきを得ました。前述の原稿も結果的に複数のPCに保存されている訳です。

Backup 原稿執筆中に、突如液晶ディスプレイがカラフルになったタブレットPC。

 残すべきデータの保存先ですが、撮影データはメインで使っているPCのデータドライブ(Dドライブ)に集約しています。ここに動画や音楽データ、スキャンした電子書籍をまとめ、保存フォルダを定期的にNASへと自動バックアップする形です。

 写真や動画はいろいろ試した末、年月ごとにそれぞれフォルダーを作成し、そこに仕事やプライベートを問わず、データをぶち込んでいきます。余談ですが、SIGMAのカメラで撮影したほぼ現像が必須なデータについては、別途SIGMAフォルダーを作っています。これらのフォルダーはNASにコピーされるので、データの複線化が行えます。

 加えて、写真データはPC用のGoogle フォトアプリAmazon Photoアプリを使って、クラウド上にも保存しています。

 ここでポイントは、SDメモリーカードやmicroSDカードをできるだけ大きいサイズにしておき、カメラ自体でもバックアップ的に運用していることと、毎年1回、データドライブ自体を入れ替えることです。

 つまり、DドライブのHDDを交換することで“バックアップのマスター”とし、それを実家に保存しています。万が一自宅倒壊しても、実家にいけばある程度のデータが残っている形です。同時に、HDDは壊れるもの(実際、筆者は年に1度以上、何かしらのHDDが必ず故障します)なのでそのリスクを抑えるための交換という意味合いもあります。

 ちなみに、近所の100均で売っている年賀状などを収納するプラスチックケース「はがき整理ケース」に3.5型HDDを入れると、いい案配に積み重ねることができるのでお勧めです。

Backup 3.5型HDDの収納は、近所の100均で売っているはがき用のケースがぴったりです

 さすがにNASのドライブがパンクしそうなときもありましたが、8TBのHDDでRAID5を構築することで事なきを得ました。その昔はCDやDVDメディアにバックアップしている時期もありましたが、光学メディアは意外と短期間で読み出せないことが多く、手間もかかるのでやめています(HDDの単価も下がりましたし)。一方で、VHSテープやレコードなどはデジタル化して保存しつつ、元のメディアも残しています。

 手持ちのスマホやタブレットのデータも、PCと同じくGoogleやAmazonのクラウドサービスを利用してバックアップを取り、機種変更時にPCにバックアップというスタイルで過ごしています。

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