先週、IntelからGPU機能を省いた第9世代Core iシリーズが3モデル投入された。上位から「Core i9-9900KF」と「Core i7-9700KF」、「Core i5-9600KF」で、価格は順に6万6000円弱、5万円弱、3万2000円強だ(税込み、以下同)。GPU機能なしの“末尾F”モデルは、2月初旬に「Core i5-9400F」(2万4000円弱)が登場しているが、Core i9/i7モデルは初となる。
全体的に入荷数は少なめとのコメントが多かったが、元々枯渇気味の第8〜9世代Core iシリーズのラインアップが増えることを歓迎する声は複数上がっている。ドスパラ秋葉原本店は「とりわけCore i7以上になるとグラフィックスカードを使う構成にする人が圧倒的に多いですし、GPUなしで入手性が上がるなら欲しいという声は多そうです」話していた。
ただ、現時点では諸手を上げて喜ぶショップは見当たらない。某ショップは「価格がね……。“Fなし”のモデルとほとんど変わらないですからね。機能がないなら、その分のお得感がないと選ばれないでしょう」と憤りを隠さない。別のショップも「今年の新生活準備シーズンはハイスペックな構成が人気なので、第9世代の在庫が増えるのは確かにうれしい。けれど、これじゃお客さんに勧められませんよ」と嘆いていた。
一部のショップでは「Core i7-9700KF」が「Core i7-9700K」よりも3000円程度安く値付けされており、それなりの期待をもたれている。そうした事例が広まっていけば、プラスの効果がはっきり出てきそうではある。今後の動向に注目したい。
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