Amazonの格安タブレット「Fire 7」でAlexaハンズフリーモードを試す山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/4 ページ)

» 2019年07月05日 08時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

マイク性能などEchoとの差を実感することも

 以上のように、機能自体は同等なのだが、Echoと使い比べると、使い勝手などの面で差を実感することもしばしばだ。詳しく見ていこう。

 まずは何といっても、小声ではなかなか反応してくれないのが大きなネックだ。これは既存のFire HD 10でも見られる症状で、マイク性能がいまひとつだと思われる。Echoに慣れた人がいつもの感覚で使うと、全く反応してくれず戸惑うだろう。本製品が初めてのAlexaデバイスという人の方が、かえってなじめそうだ。

 それ故、利用にあたってはなるべく手元に設置し、近い距離から呼びかけることが前提となる、リビング全体をカバーするような使い方はまず無理で、設置場所は事実上、デスク上やベッドサイドに限られるだろう。最も、画面に表示される情報を目視するためには、ある程度近づかなくてはならず、製品のコンセプトと機能の整合性は取れているともいえる。

 加えて、先にも述べたShowモードが使えないのもマイナスだ。スタンバイ中に時計やトレンドが表示されないのは好みの問題なのでまだいいとして、遠くからでも見やすいように大きいフォント、大きいアイコンで情報を表示するShowモードをサポートしないため、遠くからでは画面が見づらい。やはり手元に置いて使うのが前提となるだろう。

 設定関連も、呼びかけ時の応答音がデフォルトでオンになっていて無効にできなかったり、Echoでは4種類から選べるウェイクワードが「Alexa」「Amazon」の2択しかなかったりと、気になる点がちょくちょくある。

 以上のように、Echoはもちろん、Fire HD 10と比べても機能は限定的で、簡易版という表現がぴったりだ。本格的にスマートスピーカーを中心としたスマートホームを構築するのであれば、やはりEchoデバイスは欠かせない印象だ。

Amazon Fire 7 上がShowモードに設定したFire HD 10、下が本製品。Showモードは時刻や天気、トレンドが表示されているのに対し、本製品は通常、画面が真っ暗な状態でのスタンバイとなる
Amazon Fire 7 情報を表示する際も、遠くから視認できるよう文字やフォントのサイズを大きくしているShowモードに対し、本製品は画面の密度が高いため、遠くからは見づらい
Amazon Fire 7 Fire HD 10のクイック設定画面。Showモードに切り替えるためのトグルボタンがある
Amazon Fire 7 Fire HD 10のAlexa設定画面。「アクセス制限」「信頼できるネットワーク」「通信」など、本製品にない項目が多数ある。さらにShowモードについてはこの画面以外に設定画面が用意されるなど、本製品より詳細な設定が可能だ
Amazon Fire 7 Echoでは「Alexa」「Echo」「Amazon」「Computer」の4つから選べるが、本製品は2つしかない。最低限の使い分けはできるが、音節が少なく発音しやすい「Echo」が選択肢にないのは痛い
Amazon Fire 7 欠点というほどではないが、本製品を縦向きで使う場合、給電ケーブルが上に突き出るため、あまり見た目はよろしくない

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