パーツのピッキングとチェックが終わったら生産ラインに移る。1人で1台を作るセル生産方式をとっており、仕様書のバーコードを読み取ると図面が立ち上がり、それに従って組み上げていく。仕分けされたPC1台分のパーツは、組み立てに入る前に再度チェックがなされ、タグを機械に読み込ませて必要なパーツかどうかを照らし合わせる。
出荷するPC全てで行っている負荷テストをクリアーした製品は、最終チェックを経て箱詰め作業が行われ、晴れて出荷されていく。
PCは半導体製品だけに必ず不良品が発生するが、リペアラインを併設することで、万が一の部品交換も迅速に行えるという。また、製造が完了した製品の中から抜き取り検査が実施される。この作業は、製造部門とは別組織の品質管理部が行っており、内容によっては納期を変えてでも品質を優先させるという。
こういった生産時の品質チェックだけでなく、出荷後1カ月以内、1年以内に発生する不良率を定量的に計測していくことで、不良発生率を大きく低減することができたとのことだ。
“令和”を迎えて生産拠点を強化したマウスコンピューター。BTOメーカーの原点となるスピーディーな開発と製造から出荷、それらをリーズナブルな価格で提供することに磨きをかけることで、今まで以上に国内市場で存在感を増していくのだろう。
毎年夏に行われる同社の「親子パソコン組み立て教室」も、ここ飯山事業所で開催される。
→親子の対話で“世界に1台しかないPC”を組む――10周年を迎えたマウスコンピューターの「PC組み立て教室」
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