キーボードの使い勝手はどれだけ変わる? CHUWIの8型超小型PC「MiniBook」を試す:夏の超小型PC特集(2/3 ページ)

» 2019年08月07日 09時00分 公開

やはり気になる独特のキー配列

 一方、変則的な配置となったキーの入力では配列が似ているOneMix2Sとはまた違う戸惑いを感じた。この記事を書いているのは評価作業が始まって1週間ほど経過しているが、その戸惑いは未だに解消していない。

 特に顕著なのが、「〜」「Del」「P」「Fn」「Ctrl」キーだ。「〜」キーは日本語入力ソフトのための専用キーを持たないASCII配列特有の問題でもあるが、MiniBookでは日本語入力ソフトを起動するために「Alt」「〜」キーの同時押しが必要になる。OneMix2Sでは、「〜」キーが最上段の左から2番目にあったおかげで、「Alt」「〜」キーは左手だけで押せた。しかし、MiniBookでは最上段右から3番目にあるので、両手でないと有効にできない。文字入力中にあってこの違いは大きい。片手のアクションだけで済むのと、両手のアクションが必要とでは思考中断の度合いというか影響が全く異なる。

MiniBook 画面解像度は1920×120ピクセル(283ppi)だ

 また、キーボードの右上にある「P」と「Del」キーはアイソレーションタイプのキーボードで本来1つのキートップに割り当てられた部分を「P」と「Del」キーで分割している。「P」キーのサイズが十分(実測約14mm)なので、使っていて打ち間違いは“それほど”起きていないし、誤ってDelキーを押しても(BackSpaceキーと違って)被害はほぼないのだが、タイプするときには相当意識してしまう。音楽に例えると、キー入力の流れに休符が1つ入るような感じでリズムがずれてしまうのだ。

 同様に「Fn」「Ctrl」キーも1つ分のキートップを分割して2つのキーとしている。使う機会が多いCtrlキーの幅を広くとっている(実測約16mm)が、一番端にあるのが「Fn」キーなので、意外と誤爆しやすい。やはりタイプするときには気にしてしまう。また、(これはサイズがわずかながら大きくなった影響だが)数字キーの上の段に配置してあるキーの入力時に意識して指を伸ばす必要があり、それが意外と入力速度を遅くしている。特に「−/_」「=/+」キーは文章入力でも利用する機会が多いので影響が大きい。

MiniBook このクラスで採用例が多い光学式のポインティングデバイスを搭載する

 逆に、OneMix2Sでは文字入力中にとても気になり、実際に誤入力も多かった光学式ポインティングデバイスと左右のクリックボタンについては、MiniBookではスペースに余裕があるおかげか、スペースキーとクリックボタンの誤爆は発生しなくなり、スペースキーをタイプするときに光学ポインティングデバイスの存在が気にならなくなるまでの時間はわずかで済んでいる。

 もう1つ特筆すべきは、最上段右端に用意された指紋センサー付き電源ボタンだ。こちらもOneMix2Sでは通常のノートPCと同様にDeleteキーのつもりで誤って押すことが多く、スリープなどに入ってしまうので被害は甚大だったが、場所は同じ最上段右端ながら、形状が周囲のキートップは明確に異なり、高さも低くしたことでこちらは誤って押さなくなった。

MiniBook 指紋センサーを備えた電源ボタン

MiniBookならではのポイント

 ボディーサイズの大型化、特にフットプリントの増加は使い勝手にそれほど影響は出ていない。フットプリントでは幅、奥行きとも7型モデルと比較して2cm近く増えているが、カフェの小さなテーブルにも、生活用品や食器が混在するテーブル、書類や文具が積み重なるデスクでも、MiniBookの置き場所は難なく確保でき、共存も容易だった。なお、本体搭載インタフェースは両側面にあるため、ケーブルなどの抜き差し作業も楽に行える。設置場所と取り回しに関して、MiniBookは他の超小型PCと変わりないと考えていい。

 ただ、約660gという重量は軽量化を重視するユーザーにとって検討を要するだろう。ディスプレイサイズが10型を超えるクラムシェルタイプのモバイルPCで700g台のモデルがある。100g重くなる一方でディスプレイサイズとキーボードレイアウト、そして、キーピッチが変わることで作業効率が大幅に変わるのは否めないが、価格面では大きな違いがあるので一概には断定できないところでもある。

MiniBook タブレット状態にしての利用も可能だが、ペン操作には非対応だ

 なお、MiniBookはディスプレイを360度開いた状態でタブレットのように使うことも可能だが、ペン操作には非対応だ。細かいところでは、OneMix2SやGPD Pocket 2のような冷却ファンの静音切り替えモードを持たないものの、ステレオスピーカーを内蔵しているのはMiniBookならではのポイントだろう。

 また、底面に拡張用のM.2スロット(2242)を装備(CeleronモデルはSATA、Core mモデルはNVMe)しているのも見逃せないところだ。

MiniBook 底面のネジを1本外すだけで拡張用のM.2スロットにアクセスできる

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