NECパーソナルコンピュータ(NECPC)の事業の源流となった「PC-8001」。その生誕40周年記念品として、ハル研究所が“復刻”したミニコンピュータ「PasocomMini PC-8001」が注目を集めている。
この記事では、使う準備が整ったPasocomMini PC-8001を起動して使い始める方法を紹介する。
記事中で使われているPasocomMini PC-8001は、報道関係者向けに提供された「メディアレビュー用」です。Premium Packageに付属する記念品、あるいはプレゼントで提供される記念品と一部異なる部分がありますのでご了承ください。
以前の記事でも述べた通り、PasocomMini PC-8001には電源スイッチがない。電源用のMicro USB端子(背面向かって右側)から電源を供給することで電源が入るようになっている。
電源が入ると、microSDカードからPC-8001エミュレータが起動する。最近ではあまり見なくなった、PC/AT互換機のBIOSをほうふつとさせる画面が数秒出た後、PC-8001のBASICの画面に遷移する。
BASICでプログラムなどをする場合、そのまま操作を開始できる。
PasocomMini PC-8001には、PC-8001用ゲームが16本プリインストールされている。プリインストールされているゲームをプレイする場合は、BASIC画面でF12キーを押すとランチャーに遷移する。BASICに戻りたい場合も同様にF12キーを押そう。
ゲームはキーボードの左右キーを押して選択できる。キーボードを使ったジョイスティックのエミュレーションに対応しており、ゲームの紹介画面にはキーアサインも記載されている。
遊びたいゲームを選んだらEnterキーを押す。すると、本当に起動(実行)しても良いかどうか尋ねられる。方向キーで「はい」を選んでEnterキーを押すと起動する。
あるゲームから別のゲームを起動したい、あるいはBASICに戻りたい場合はどうすればいいのか。一部のゲームは「Ctrl+C」で中断できるが、それができないゲームもある。さらにいうと、中断できるゲームでも、著作権保護の観点から内蔵ゲームを起動すると一部の命令を無効化するようになっているので、別のプログラムや内蔵ゲームを実行する際に支障が出る恐れがある。
そのような事情もあり、取扱説明書ではゲームプレイ後には再起動をすることを推奨している。再起動は、以下の手順で行う。
再起動はいわゆる「ウォームリブート」で、すぐに初期のBASIC画面に戻る。
ひとしきり使った後は、当然電源を切ることになる。ただし、いきなり電源コードを抜くと、microSDにあるデータが破損する恐れがある。万が一に備えて、PasocomMiniの公式Webサイトにおいてシステムイメージデータをダウンロードできるようになる予定だが、できることならデータ破損は避けたい。
PasocomMini PC-8001の電源を切る場合は、面倒でもシャットダウンの手続きをすることを勧めたい。手順は以下の通り。
実際に起動してからシャットダウンするまでの過程を動画にしたためた。参考になれば幸いだ。
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