Windows 10Xと「Surface Neo」「Suface Duo」の疑問を整理するWindowsフロントライン(2/3 ページ)

» 2019年10月03日 19時15分 公開

なぜ製品投入が2020年のホリデーシーズンなのか3つの理由

 今回発表された2画面デバイスは「Surface Neo」と「Surface Duo」の2つで、このうち「Surface Neo」がWindows 10Xを搭載するモデルとなる。

 両製品ともに2020年のホリデーシーズン投入が予告されているが、「なぜ発表から1年後なのか」と疑問に思うかもしれない。理由は3つあり、1つは「OEMらPCメーカーの“Windows 10X”搭載デバイスの登場を待つ必要がある」こと、2つ目は「2画面デバイスの特徴を存分に生かしたソフトウェアやハードウェアの準備が必要なこと」、そして最後の3つ目が「Windows 10Xの“完成”を待つ必要がある」ことにある。

Windows 10X 2020年に登場予定の「Surface Duo」

 2画面デバイスはSurface Neo(さらにいえばSurface Duo)だけで終わる製品ではなく、OEMを巻き込んだエコシステムにすることをMicrosoftは考えている。同社は既に、Surface NeoのフォロワーとしてASUS、Dell、HP、Lenovoがデバイスを投入することを予告しているが、準備期間として次の商戦期をデッドラインに1年程度の準備期間を見ているわけだ。

Surface Neo “Surfaceの父”ことMicrosoftのパノス・パネイ氏

 イベントで登壇したハードウェア開発担当のパノス・パネイ氏によれば、2画面デバイスのコンセプトそのものは過去2〜3年の準備期間を経て発表に至ったようだが、今日までの間にこれらOEMの関係者らと協議を進め、どのような形で製品を出していくのか構想を練っていたのだろう。Surface Neoはコンセプトを体現する“リファレンスモデル”のような存在であり、このアイデアを基に各社独自にアレンジした製品を市場投入すべく、今後1年かけてブラッシュアップを続けていくことになるはずだ。

 もう1つ重要なのがアプリケーションの話で。今すぐSurface Neoのような製品が欲しいというユーザーは、「今あるアプリケーションでいいから、そのまま使わせてよ」と思うかもしれない。ただ、おそらくそれだけではほとんどのユーザーは長続きせず利用に飽きてしまい、「わざわざ普通のPCより高めの製品買ったのに意味なかったよね」となってしまうかもしれない。

 それよりは、コンセプトを体現するリファレンス的な製品をまず広く紹介して期待度を高め、それを構成するソフトウェアやハードウェアの情報を少しずつ出していくことで、開発者各々のアイデアを実現するアプリケーションの準備を進めさせ、1年の猶予をもって広げていった方が、より市場に受け入れられやすくなる。

Surface Neo 2画面2in1PCの「Surface Neo」。こちらも2020年の発売予定だ

 そして最も重要なのが「Windows 10Xのリリースが2020年秋」という点だ。ZDNetのメアリー・ジョー・フォリー氏も指摘しているが、Windows 10XのベースとなっているのがWindows 10の「20H2」というバージョンで、現在Windows Insider ProgramのFast Ringでテストが行われている「20H1」の“さらに次”にあたる。

 同氏によれば、このバージョンは「Manganese」とも呼ばれており、「20H1」の一般リリースが行われた2020年5月ごろからWindows Insider Programを通じてテストが行われることになる。正式なバージョン名は「Windows 10(2009)」となることが見込まれており、いわゆるRTMとして一般提供が開始されるのは2020年10月、同バージョンのOSを搭載した製品がOEMから出荷されるのは11月になるとみられる。まさに、ホリデーシーズン直前(毎年11月後半にスタートする)にSurface Neoと、OEM各社から同系統の製品の投入と相成る。

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