ワコムは1月7日、1920×1080ピクセル表示対応の13.3型液晶ペンタブレット「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」(以下、Wacom One)の予約を開始した。直販のワコムストア価格は4万2900円(税込み)で、販売は1月16日を予定している。
製品の概要を含め、発表に先駆けて開催されたイベントの模様をお届けする。
これまでワコムは、プロまたはハイアマチュアのクリエイター向けツールとして「Wacom Cintiq Pro」シリーズや、デジタルクリエイター向けのエントリーモデル「Wacom Cintiq」を発売してきたが、Wacom Oneは「非クリエイターにも使ってもらいたい、デジタルエントリー向け製品だ」とワコム プロダクトPRマネージャーの武藤幸子氏は語る。
そのため、用途としてはこれまでのイラストやマンガ制作だけでなく、「写真などの画像編集、文字校正、資料への書き込み」も想定した。PC以外にも、一部のAndroid端末(HuaweiのMate 20 Pro、P20 Pro、SamsungのGalaxy Note 10+、Note 9、Note 8、S10+、S8など)にも対応しており、「スマートフォンやタブレットで校正したり、イラストを描いたりしている人にも気軽に使ってもらいたい」と説明した。
クリエイティブ用途に、業務にと使い勝手の良いWacom Oneだが、「アナログと違うのは何度でも簡単にやり直しができること」と武藤氏。さらに「デジタルであれば、さまざまな種類の画材がなくても、デジタルペン1本で済むのも強みだ。SNSにイラストを投稿する人にとっては、描いたものを写真撮影する、という一手間が省ける。ワコム製ペンは、そもそも絵を描く人向けに作られているので、信頼性も高く、液タブなので紙に描くように思い通りに書き込んでいける」とメリットを挙げた。
説明の中で特に強調していたのが、「有名文具メーカーのデジタルペンとの互換性がある」ことだ。これまでのワコム製品では、本体に付属するペンか、オプションとして購入したワコムペン以外は使えなかったが、Wacom OneではPCやタブレット、スマホの多くに採用されているペンテクノロジーを搭載しており、ステッドラーやラミーといった文具メーカーの販売するデジタルペンを使うことができる。
「今後も、さまざまなメーカーから互換性のあるデジタルペンが発売されるはずなので、『手になじんだ文房具を使いたい』と考えている文具好きの人にも楽しんでもらえるのではないでしょうか」(武藤氏)
次のページでは、実際に試したユーザーの声を聞いた。
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