PCを持っていない非クリエイターにも使ってほしい「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」が登場“液タブ事始め”に最適(2/3 ページ)

» 2020年01月07日 14時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

画像に直接描けるからますます紙に近い書き心地

 イベントでは、文具ライターのやまぐちまきこ氏(フムフムハック編集長としても活躍)がWacom Oneを実際に使った感想を語った。

Wacom One 液晶ペンタブレット 13 フムフムハック編集長・文具ライター やまぐちまきこ氏。Intuos 3、Intuos 5と板タブユーザーで、今回初めて液タブを使ってみたという

 文房具好きが高じて、文具愛を語るブログ『フムフムハック』や、NIKKEI STYLE『今旬ときめきステーショナリー』、日経doors『文具愛ひとすじ』を連載しているやまぐち氏。記事内で使うために撮影した写真へ、ワンポイントでイラストや手書き文字を加えるスタイルが独特だ。

 「これまで、Intuos 3やIntuos 5といった板タブ(ペンタブレットで液晶を搭載していないものの俗称)を使ってきた」やまぐち氏。しかし「紙に書くときの自分の文字とのズレがあると感じていた」という。

 やまぐち氏は、「慣れの問題かもしれないけれど、どれだけ使っていてもなかなか慣れず、描いては消し、描いては消しを10回以上繰り返すこともあった」と語る。ところが新製品のWacom Oneを使ってみたところ「画面に直接描けるからか、サクサク作業を進められる。やり直しが少なくて済んだおかげで、短い時間で完成させられた」とその使用感を語っていた。

Wacom One 液晶ペンタブレット 13 板タブでは、1つのフキダシを入れるのに思い描いた通りに描けず、何度もやり直して20分以上かかっていたものが、Wacom Oneではこれだけ書き込んでも10〜15分ほどしかかからなかったという

 「わたしが液タブ(液晶搭載ペンタブレットの略称)を欲しいと思っていた頃は、10万円超えが普通でなかなか手が出せなかったけれど、Wacom Oneは4万円台。衝撃的ですよ! InstagramやTwitterで、テキストを付けて投稿してもなかなか読まれないけれど、画像内であれば読んでくれる人が増えるし、簡単に伝わる。そういうライトな使いかたをしたい人にも向いているんじゃないでしょうか」(やまぐち氏)

Wacom One 液晶ペンタブレット 13 ワコムの液晶タブが4万円台で買える衝撃……!

文房具メーカーによるデジタルペンを使えるうれしさ

 会場では、定規やペットボトルのキャップを使ったライン取りの体験、文具メーカーによるデジタルペンのお試しなどが行えた。

Wacom One 液晶ペンタブレット 13 ライン取りを体験してみたが、ペットボトルキャップより大きな円が描けてしまった。精進が必要だ
Wacom One 液晶ペンタブレット 13 実際に使用している際は分からなかったが、写真で確認すると若干遅延していることに気付いた
Wacom One 液晶ペンタブレット 13 日本未発売のスタイラスペン「LAMY AL-star black EMR Stylus pen」
Wacom One 液晶ペンタブレット 13 スタイラスペンを使って筆記しているところ。使い慣れたアルスター独自の持ちやすさに加え、付属のWacom One Penと同じ技術(EMR=電磁誘導方式)を採用している
Wacom One 液晶ペンタブレット 13 Wacom Oneで使えるデジタルペン。右からWacom One Pen、LAMY AL-Star black EMR Stylus pen、STAEDLER Noris digital、Galaxy Note 10+に付属するSペン

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