基本的なスペックは確認できたので、次に実際のゲームについてローディング時間を測定して、Gaming Dockのパフォーマンスを検証していきたい。使うタイトルはロックスター・ゲームスの「Red Dead Redemption 2」だ。
ここではゲームを起動した時間と、スタート画面からセーブデータを読み出してゲームを実行できるまでの時間、あとはファストトラベルでシーンを変更したシーンチェンジの時間について、G-Tune P3の内蔵SSD、Gaming DockのM.2、同じくHDD、そして先ほどと同様に、USB 3.0接続の外付けケースでFireCuda 510を利用したときの時間について測定した。
測定した結果だが、下のグラフの通りだ。見ると分かるように測定値はほぼ同じで、ストレージによるパフォーマンスの差はそれほどないという感じだ。ただしHDDでSSDにごするようなパフォーマンスを出しているところに着目したい。内蔵SSDとも互角に渡り合っているので、Gaming Dock全体のパフォーマンスはかなりいいレベルだとも言える。
各ストレージにおける起動時間のグラフ。内蔵SSDはG-Tune内蔵のSSD、NVMeはGaming Dockに装着したFiireCuda 510、HDDはGaming Dock内蔵のHDD、外付けSSDはFireCuda 510を外付けケース「FIDECO M.2 NVMe SSD」に入れてGaming DockにUSB 3.0接続したものだここまで見てきたように、Gaming DockはゲーミングノートPCの機能を拡張するために使うには活躍が期待できるデバイスだ。イルミネーション機能の標準装備もうれしいところである。価格は税込みで4万4980円とそれなりにするが、保証期間は3年間と長い。
NVMe M.2 SSDを利用するには、手持ちのPCにThunderbolt 3端子が必要になるが、非搭載のPCであっても4Tバイトという大容量のHDDを使えることに加えて、USB 3.1 Gen2ポートや有線LANコネクタなど、拡張できるポートや端子が十分に用意されており、使う価値は十分にある。
さらに、PCがThunderbolt 3に対応しているのであれば、場合によっては内蔵されているSSDよりも高いパフォーマンスをたたき出すNVMe M.2 SSDを使うことが可能だ。ノートPCのために拡張性に不安があるというなら、Gaming Dockはそのソリューションとしてベストな選択だと言える。
(C)2005-2018 Rockstar Games, Inc.
日本シーゲイトがThunderbolt 3接続の4TB HDD内蔵ドッキングステーションを12月に投入
Seagate、2TBモデルまで用意した高速転送対応M.2 NVMe SSD「FireCuda 510 SSD」など5シリーズを投入
どこにでも連れ歩きたくなるポータブルSSD「Seagate One Touch SSD」を使って分かったこと
Seagate、エンタープライズ向け16TB HDDの提供を開始
AMDとIntel合体の“Kaby Lake-G”搭載モバイルPC「G-Tune P3」を速攻チェックCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.