キーボードは日本語104キーボードで、主要キーのキーピッチが約19mm、キーストロークが約1.8mmというスペックだ。キーピッチが広い分、キーを間違えて押すことは少なく、ストロークも深めなため、しっかりとしたタイプ感を得られる。
テンキーが右側に用意されているが、矢印キーなどの配列が工夫されており、「1」キーの下に「0」があるので、デスクトップ用のキーボードと同じ感覚で入力できるのは評価できる。ノートPCの中にはキーを詰め込みすぎて配列に余裕がなく、「2」キーの下に「0」キーがあったり、「1」キーの下に矢印キーがあったりして、誤入力を招くことが多い。これが避けられるだけでも、1日中キー入力をしなければならないビジネスシーンではありがたい。
タッチパッドも大きくて(約106×63mm)反応がよい上に、左クリックと右クリックのボタンが独立している並んでいるため使いやすい。ただしこれはノートPCの宿命ではあるのだが、タッチパッドのサイズが大きい故に、親指の腹がたまに触れることもあり、そのときの反応がよすぎてカーソルが飛び、誤入力してしまうシーンがままあった。集中して入力したいときは、Fn+F1キーでタッチパッドをオフにしておくか、別途マウスを使った方がよいだろう。まあこれは“ノートPCあるある”だとは思う。
外見からは分からない特徴として、無線LANは最新規格のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)をサポートする(IEEE 802.11ac+Bluetooth 5.0も選べる)。Wi-Fi 6対応のルーターも徐々に増えているが、まだ一般的に普及しているとは言えない状況だ。ただし、速度だけでなく複数のデバイスが接続しても切れにくいというポイントがあることから、今後の主流になっていくことは間違いない。数年先まで使うことを考えれば、Wi-Fi 6を選んでおきたいところだ。
また、NB5シリーズではBTOでLTE通信モジュールを追加できる。microSIMに対応し、NTTドコモ網は3G(Band 1/19)、LTE(Band 1/3/19/21/28)、au網はLTE(Band 1/18/26/28/41)、ソフトバンク網は3G(Band 1/8)、LTE(Band 1/3/8/28/41)が使える。microSIMは自分で用意する必要があるが、テレワークや出張先などで使いたい場合には便利だ。
ちなみにボディーサイズは約361(幅)×256(奥行き)×24.1(厚さ)mm、重量は約2.1kgあるので、日常的に気軽に持ち歩けるという訳ではないが、運搬可能なのがノートPCのよいところ。LTEを内蔵していれば、社内/社外を問わずどこからでもネットワークにアクセスできるのは、テレワークやモバイルワーク時にありがたみを実感できるポイントだろう。
続いて、ベンチマークテストで評価機の性能をチェックしよう。
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