ツボを押さえた31.5型液晶ディスプレイ「ProLite XB3270QS-2」で快適環境を実現(1/3 ページ)

» 2020年03月04日 12時00分 公開
[石川ひさよしITmedia]

 今回紹介するのは、マウスコンピューターの液晶ディスプレイブランド「iiyama」の31.5型モデル「ProLite XB3270QS-2」だ。2560×1440ピクセルの画面解像度を備えることで情報量を増やし、一覧性を高め、一般業務からクリエイティブ作業まで快適にこなしてくれる。

ProLite XB3270QS-2 iiyamaブランドの31.5型ディスプレイ「ProLite XB3270QS-2」

大画面かつ高解像度で1つ上の生産性を実現

 iiyamaブランドのディスプレイは、ゲーマー向けの「G-MASTER」と「ProLite」シリーズの2本柱で構成されており、ProLiteは一般のビジネスシーンから家庭向けまで広範囲をカバーしている。

 一般的には、21.5型〜24型のフルHD(1920×1080ピクセル)が売れ筋ということになるだろう。そういったトレンドに対して、このProLite XB3270QS-2は大画面、高解像度という2つをウリにしている。家庭内でもTVの大画面化に続き、ディスプレイの大画面化ニーズも高く、3840×2160ピクセルという4K映像が身近になった今、解像度もより高いものが求められている。

 業務用も同様で、マルチディスプレイの普及が進んでいるように、情報量や一覧性が業務効率を高めるものとして理解が進んでいる。そうしたニーズに応える1台だ。

 例えば筆者の場合、原稿を執筆するライターであると同時に写真も映像も撮影し、それを補正したり編集したりする。写真や映像に関して、クリエイティブのプロであればおそらくカラーマネジメント対応の方が重要だろう。

 しかし、カラーマネジメントディスプレイは業務で必須となるプロのためのもので、一般的なディスプレイに対してプラス10万円以上高価な製品が一般的だ。アマチュアユーザーの場合、必要なのは大画面と高解像度を低コストで手に入れることだろう。そうしたニーズに本製品はピタリとマッチするかもしれない。その方向性で見ていこう。

テキストも写真も編集しやすいツボはちょうどよい「画素ピッチ」

 本製品のパネルのポイントは、まずWQHD解像度で31.5型というところだ。

 2560×1440ピクセルのパネルというと、27型クラスが製品の中心だ。解像度が高いぶん、パネルサイズも1つ大きくというのが根底にある。

ProLite XB3270QS-2 2560×1440ピクセルで31.5型の非光沢IPS方式パネルを備える

 ただし、よく考えてほしい。フルHDに対してWQHDは情報量が1.7倍だが、表示領域の面積は24型から27型で1.26倍にしかならない。ここは画素ピッチで考えると分かりやすい。

 24型フルHDの画素ピッチはおよそ0.27mmだが、27型WQHDでは0.23mmまで小さくなる。24型フルHDから27型WQHDに乗り換えると、1ピクセルあたりのサイズが小さくなり、スケーリングせず、そのままではテキストサイズが小さくなったと感じるだろう。一方、31.5型でWQHDの本製品の場合は0.27mmだ。つまり24型フルHDと同じ画素サイズ、同じテクストサイズのまま情報量を増やせるのが31.5型WQHDディスプレイのメリットだ。

 もちろん、画素ピッチは小さい/大きい双方に異なるメリットがある。小型のパネルで画素ピッチが小さいほど高精細だ。スマートフォンでは高精細が求められているのはご存知の通り。写真を閲覧すれば、ピクセル感が少なく緻密に、よりキレイに見られるのは多くの人が経験していることだろう。閲覧に関しては高精細な方がよい。

 しかし、そうしたコンテンツを制作する側の場合、元データは配布データよりも高画素であることもあるし、そういった場合はピクセル単位まで拡大して確認していくような作業も必要だ。画素ピッチが大きければズームの回数を減らすことができ、画面が大きければクローズアップ部分だけでなく、その周囲をより広く確認することが可能になる。画面が大きくて画素ピッチもほどほどに大きいディスプレイを選びたい。

 基本的に、液晶ディスプレイはパネルサイズが大きく高解像度であるほど高価だ。しかし、本製品の価格は直販の楽天市場で税込み5万3900円(送料無料)、ところによっては4万円前後でも販売されている。31.5型WQHDディスプレイを手ごろな価格帯で、そして以降で紹介するようにスペックは他と比べて見劣りしない。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー