税込み46万円オーバー! 煙突型でコンパクトなモンスターゲーミングPC「CORSAIR ONE」を試すゲーミングPCの道(1/2 ページ)

» 2020年04月15日 12時00分 公開
[作倉瑞歩ITmedia]

 “ゲーミングPC”というものは“ハイエンド”という言葉でくくられることが多い。WordやExcelといったオフィスアプリケーションよりも高度な処理を要求されるため、Core i3クラスのCPUでは満足いく動きを期待できないし、GPUもCPU内蔵のグラフィックス性能では不十分で、GeForceシリーズやRadeonシリーズなどのグラフィックスカードが必要になる。

 そうやって考えていくと自然とPCの値段も高くなっていくわけで、ビジネス向けのPCが5万円程度から購入できるのに対して、ゲーミングPCの場合だとおおよそ10万円弱以上のお金がかかる。その上を求めたらキリがなく、下手をすると100万円オーバーのPCができあがったりする。

CORSAIR ONE i164 CORSAIRの煙突型ゲーミングPC「CORSAIR ONE i164」。小型なボディーだが、重量は約7.38kgとズッシリとしている

煙突型PCの最上位モデル「CORSAIR ONE i164」

 今回取り上げる「CORSAIR ONE i164」(以下、CORSAIR ONE)だが、人気のCORSAIR ONEシリーズの最新システムとして、2月14日に発売されたモデルだ。CPUは8コア16スレッドの第9世代Core i9-9900K、グラフィックスカードはGeForce RTX 2080 Tiというハイエンドを絵に描いたようなスペック。加えて、CPUもグラフィックスカードも水冷だ。メモリは32GBで、ストレージは960GBのM.2 NVMe SSDと2TB HDDとこれまた豪勢なパーツが組み込まれている。

 そのため、Amazonでの価格は税込みで46万7138円(4月15日現在の価格)だ。いやー、単純にビジネス向けのPCが10台近く買える値段で、かなりのインパクトがある。

CORSAIR ONE i164 HWiNFO64によるCPUとグラフィックスカード、マザーボード、メインメモリ、ストレージの概要

 こんなにすごいんだからきっと性能も高いよね! というのは当然理解できるが、このモデルを試したいと思ったのは、スペックもさることながら、そのコンパクトなボディーに魅了されたからだ。本体サイズは約172.5(幅)×200(奥行き)×380(高さ)mmと、一般的なミドルタワーの奥行きを半分にして、少し高さを圧縮した感じだ。

 コンパクトなゲーミングPCは、もちろん本製品以外にたくさんあるが、Core i9とGeForce RTX 2080 Tiを搭載しながらもこの小ささはすごい。また、コンパクトなボディーだと電源は外付けのACアダプターとなりがちだが、600W(80PLUS GOLD)の電源ユニットが内蔵されており、電源回りの不安もない。

 先ほども述べたように、水冷システムの採用もあって動作音も静かだ。マザーボードとグラフィックスカードはケース内部で平行に配置され、下部に取り付けられている電源と、上部に設置されている12cmの冷却ファンから排気する仕組みだ。通常の状態では、PCのそばにいないとファンの動作音が分からない程度で、ゲームをフルにぶん回してもノイズはほとんど気にならない。筆者の使っているゲーミングノートPCの方がよっぽどうるさいほどだ。

CORSAIR ONE i164 背面上部にあるボタンを押すことで、上部に取り付けられているカバーと冷却ファンが取り外せる
CORSAIR ONE i164 ネジを外すと、本体左右に配置されているラジエーター部にアクセスできる
CORSAIR ONE i164 こちらは本体左側に位置するマザーボード側
CORSAIR ONE i164 反対側には、ライザーカード経由でグラフィックスカードがマザーボードとつながっている

 続いて、豊富なインタフェースを見ていこう。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月18日 更新
  1. ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した (2024年04月16日)
  2. 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す (2024年04月17日)
  3. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  4. AI対応でCore Ultraよりも高いパフォーマンスをアピール! 企業PC向け「Ryzen PRO 8000シリーズ」登場 (2024年04月16日)
  5. 「ASUS ZenScreen MB16QHG」は従来モデルの弱点を解消した高評価の16型モバイルディスプレイだ (2024年04月16日)
  6. Synology「BeeStation」はNASより便利な一面も 家族の“秘密”も守れるストレージ、共有リンクや写真管理もある (2024年04月16日)
  7. SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン/オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ (2024年04月17日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス (2024年04月11日)
  10. NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー