「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」のIris Plus Graphicsでゲームを試して分かったことゲーミングPCの道(1/4 ページ)

» 2020年03月19日 12時00分 公開
[作倉瑞歩ITmedia]

 前回は、Razerの13.3型ゲーミングPC「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」の外観を中心に、ストレージの性能をチェックした。今回は、システムだけでなくグラフィックスのIntel Iris Plus Graphics(以下、Iris Plus)のパフォーマンスを細かく見ていく。

Razer Blade Stealth 13 Mercury White 1920×1080ピクセル表示に対応の13.3型液晶ディスプレイを搭載した「Razer Blade Stealth 13 Mercury White」
Razer Blade Stealth 13 Mercury White HWiNFO64の画面

システム全体のパフォーマンスをチェック

 最初に、評価機と比較に用意したPCのスペックをまとめた。比較用マシンAはリッチなゲーミングPC、比較用マシンBはディスクリートGPUを備えたゲーミングPCだ。

評価機(Razer Blade Stealth 13 Mercury White)

  • CPU:Core i7-1065G7(第10世代、4コア8スレッド、1.3GHz〜3.9GHz)
  • GPU:Intel Iris Plus Graphics(CPU内蔵)
  • メモリ:16GB
  • ストレージ:256GB NVMe M.2 SSD

比較用マシンA

  • CPU:Core i7-9750H(第9世代、6コア12スレッド、2.6GHz〜4.5GHz)
  • GPU:GeForce RTX 2060(グラフィックスメモリ:6GB)
  • メモリ:16GB
  • ストレージ:512GB NVMe M.2 SSD

比較用マシンB

  • CPU:Core i5-8265U(第8世代、4コア8スレッド、1.6GHz〜3.9GHz)
  • GPU:GeForce MX250(グラフィックスメモリ:2GB)
  • メモリ:8GB
  • ストレージ:512GB NVMe M.2 SSD

 まずはCPUの性能を測る「CINEBENCH R20」の結果を掲載する。比較用マシンAとStealth 13を比べるとかなりの差が出ている。測定中にタスク マネージャーのCPU使用率を見ると、Stealth 13では使用率100%、2.8GHzでの動作であったのに対して、比較用マシンAは100%であっても3.6GHz付近で動作していた。このためCPUクロックの差がストレートに出てしまったと考えられる。

Razer Blade Stealth 13 Mercury White Stealth 13におけるCINEBENCH R20の結果
Razer Blade Stealth 13 Mercury White 比較用マシンAでのCINEBENCH R20の結果

 続いて、システム全体をテストするベンチマークテスト「PCMark 10」の値だ。

 テスト結果は、Stealth 13と比較マシンAで同じとなっているものの、PCの基本性能を測るEssentialsの値を見ると、CPUの世代での差が出ていると言える。ビジネスアプリを使うProductivityでもよい値を出しており、評価機はまさに新世代のノートPCという感じだ。ただ、マルチメディア系のテストとなるDigital Content CreationではGPUの実力差のため、比較マシンAがよい値だった。

Razer Blade Stealth 13 Mercury White PCMark 10のベンチマークテスト結果

 公称で約10時間となっているバッテリー駆動時間だが、バッテリーの性能を見るPCMark 10 Battery Profileで計測したところ、Modern Officeでは4時間17分、Gamingで2時間半という結果だった。

Razer Blade Stealth 13 Mercury White Modern Officeでのバッテリー持続時間
Razer Blade Stealth 13 Mercury White Gamingでのバッテリー持続時間
Razer Blade Stealth 13 Mercury White 底面のカバーを開けるとバッテリーが見える。容量は53.1Wh(11.55V 4602mAh)で、公称値は最大10時間だ

 続いて、グラフィックス関連のテストを見ていこう。

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