次にテストしたのは、ゲーミングに関連する3D回りのベンチマークテストである「3DMark」だ。ここからは比較用マシンBに搭載されているIntel UHD Graphics 620での測定結果を、GeForce MX250搭載の比較用マシンB'として見ていく。
まずはDirectX 12の性能を測るTime Spyから。結果を見ると明らかなように、CPUの性能を示すCPU ScoreではGeForce MX250を上回る性能を示しており、確かにIris Plusはこれまでの統合型グラフィックスとは違うようだ。DirectX 11の性能を計測するFire Strike Extreme、Fire Strikeでも同じ傾向であることが分かる。
統合型グラフィックスにおけるDirectX 12の性能を測るNight Raidでは、Graphics Scoreが比較マシンBよりも低い値だが、CPU性能が勝っており、トータルではほぼ同じだった。この傾向はスペックの低いPC向けのSky Diverでも同じだ。
これらを総合すると、これまでのIntel UHD Graphicsよりも、確かにIris Plusの実力は段違いだ。とはいえ、GeForce RTXシリーズのような、満足感のあるゲーミング体験ができるかというと、そうでもなさそうだ。比較用マシンBが装備するGeForce MX250といい勝負、といったところだろう。
ではここからがメインイベントだ。実際にゲームソフトを使ってみよう。
テストとしては、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」と「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(以下、FFXIVベンチ)を使ってみたが、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークはどの解像度でも「動作困難」と判定されたため、テスト結果として掲載するのはFFXIVベンチのみとした。
結果を見るとIris Plusは、GeForce MX250よりも悪いスコアとなっている。FFXIVベンチではDirectX 11が使われているので、それは先ほどの3DMarkのテストとしてはFire Strikeと同様だ。ただし、Fire StrikeではStealth 13と比較用マシンBはほぼ同様のスコアだ。これらを合わせて考えると、ドライバの問題で性能が低くなっているという考えもできる。画質によっての差もスケーラブルなので、おそらくドライバの問題だろう。
続いて、ゲーム中のフレームレート測定結果だが、以前比較用マシンBをテストしたときには、「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」と「ファイナルファンタジーXIV」、「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」を試した。
今回のRazer Blade Stealth 13 Mercury Whiteは、PUBGだと全然話にならず、ファイナルファンタジーXIVとエースコンバット7はそこそこなフレームレートとなり、がっつりとした3D体験はできないものの、軽いソフトであれば十分楽しめるだろう、というところだった。
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