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Windows 10は全て64bitになる 32bitから64bitへの完全移行は間もなく鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/2 ページ)

» 2020年05月20日 12時00分 公開
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Win32とUWPのゆくえ

 本稿執筆時点では、まだ5月19日から20日までの2日間の会期が予定されているデジタルイベント「Microsoft Build」が開催されていないが、これに関して前出のThurrott氏がTwitter上で気になる発言をしている。

 予告されているアジェンダ上で「Unifying and evolving the Windows app platform. Learn how the Windows app platform is evolving and unifying Win32 and UWP so your present and future apps can easily target 1 billion+ Windows devices.」というフレーズが含まれており、つまり「Win32とUWPを“Unifying”する」というわけだ。

 上記ツイートへのリプライで同氏は「深く考えることはない。ただの『Unify』するためのマーケティング用語が発表されるだけ」と述べている。サーロット氏の意図をくめば、もともとUWP(ユニバーサル Windows プラットフォーム)は普及に失敗した概念であり、その意味合いも最初期と今では全く内容が変化している。

 一方で、Win32をUWPの形で取り込むためのカプセル化技術は進んでおり、「Windowsというプラットフォーム上で必ずしも横断して動作はしないが、仕組み上はUWPアプリ」というものが出現している。おそらくは、このWin32+UWPを上書きするような新しい「用語」が期間中に発表されるのではないかというのがその投稿の意味だ。

 もう1つの鍵は「Project Reunion」というフレーズだ。これもセッションカタログで出てくるキーワードだが、この「Unify」の詳細を理解するためのものになるかもしれない。

 実際にどうなるのか、詳しくはBuild開催後に本連載で改めて追いかけていく。

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