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» 2019年12月05日 06時01分 公開

Windowsフロントライン:Windows 10Xのリリース時期は? 最新事情と「Windows 10 2004」の謎を探る (1/2)

今回は、Microsoftが2020年に発売を予定している2画面デバイス「Surface Neo」に採用されるOS「Windows 10X」を巡る最新情報と、Windows 10の命名ルールについてチェックする。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

 2019年10月に米ニューヨークで開催された製品発表イベントで初めて公開された2画面デバイス「Surface Neo」と「Surface Duo」だが、Microsoftから開発者向けに公式アップデートが発表されている。

 この2つのデバイスはそれぞれ「Windows 10X」と「Android」という異なるOSをベースとしているが、この手のデバイスをターゲットにアプリやサービスを提供したいと考える開発者がいた場合、両プラットフォームをターゲットにした開発をしなければならない。今回のアップデートではこういった開発者の疑問に答えつつ、皆が気になるWindows 10Xの早期アクセスプログラムについて紹介されている。

Windows 10X Windows 10Xを採用した「Surface Neo」。9型ディスプレイを2枚用意する
Windows 10X こちらはAndroid搭載の「Surface Duo」。5.6型ディスプレイを2枚備え、広げると8.3型の画面になる

2つのプラットフォームと共通アプリ開発

 2画面デバイスに関するMicrosoftの最新の情報は、公式Blogでまとめられている。既報の通りではあるが、Windows 10Xにおいて既存のWindows 10向けのWin32アプリケーションやUWPは、そのまま動作する。Blogではシングルスクリーン用にデザインされたWebサイトも動作することが強調されているが、これは「PWA(Progressive Web Apps)」も含まれるとみられる。

 最新のものではOutlook(Outlook.com)がPWA対応して話題になっているが、既存資産がそのままWindows 10Xで動作するのは、やはりWindowsならではの強みといえる。

Windows 10X Microsoftが開発者に求めるのは、2画面Surface(ならびに2画面デバイス)の特徴を最大限に生かしたアプリだ

 どちらかといえば問題はAndroidを搭載する「Surface Duo」の方だ。こちらについても「既存のシングルスクリーン向けAndroidアプリはそのまま動作する」とMicrosoftでは説明しているが、問題はどちらかといえば「2画面Surface向けにアプリをリリースする場合はWindowsとAndroidの両方をターゲットにしなければいけない」という開発者側の話だ。

 デバイスを開いて巨大な1画面になるSamsungの「Galaxy Fold」の他、最近ではLGの「G8X ThinQ」のようにデバイスとしては1つの扱いながら、2画面同時制御が可能なAndroidスマートフォンも登場している。市場に出回っているデバイスの数が少ないため「2画面向け」としてリリースするには開発投資が割に合わないのだが、少なくとも「Surface Duo」以外にも「2画面Androidスマートフォン」の市場は存在している。

 Microsoftとしては「両Surfaceをターゲットにアプリを開発してほしい」「ツールとしてはXamarinがある」ということだと考えるが、開発者にとってはこれを機会にWindowsだけではないプラットフォームに開発範囲を広げるか悩みどころだと思う。

Windows 10X 3種類(4種類)のフォームファクターに3種類の異なるOSがあり、少なくとも「2画面デバイス」全体をカバーするには2つのOSに触れないといけない

 さらに難しいのは、Microsoftが作ってほしいのは「2画面Surfaceでも動くアプリ」ではなく、「2画面Surface(ならびに2画面デバイス)の特徴を最大限に生かしたアプリ」という点だ。

 つまりヒンジの開き具合や持ち方を検知し、単純なシングルスクリーンのデバイスでは表現し得ない動作を可能とするアプリの登場を待ち望んでいる。同社ではWindowsとAndroidの両プラットフォーム向けに、2画面デバイス上で動くアプリを開発するためのAPI提供を予定しており、実際にデバイスが登場する2020年末までに一定数までアプリをそろえたいと考えているだろう。

 ネイティブアプリが理想だと思われるが、「Webアプリケーションでもクロスプラットフォーム環境で2画面デバイスを制御できるAPIの提供」を予定しており、前述のPWAの拡大と合わせて、Webアプリとネイティブアプリの両面で開発者の呼び込みを狙っている。検証の手間はあるが、おそらく2つのOS向けに個別にアプリを開発してストア登録を別個に行うよりも、PWA的なアプローチの方がアプリ配布の難易度は低い。このあたりの追加情報は追って紹介したい。

 今回の2画面デバイス向けAPI提供の話と合わせ、Microsoftでは開発者向けにWindows 10Xの早期アクセスプログラム提供を計画している。2020年の比較的早い時期にも詳細情報が公開されるとみられるが、興味のある人は「dualscreendev@microsoft.com」まで連絡してみるといいだろう。

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