Windows 10の次期大型アップデート「19H2」こと「November 2019 Update」はいつ提供されるのか:Windowsフロントライン(1/2 ページ)

» 2019年10月30日 12時00分 公開

 本連載で以前、Windows 10の次期大型アップデート(機能アップデート)にあたる「19H2」こと「バージョン1909」の提供が間もなくであると紹介したが、そこで予告されていた10月の段階に入っても、なお実際にMicrosoftからの公式アナウンスはない。今回は19H2を含むWindowsの最新アップデートについてもう少しだけまとめてみる。

19H2は「November 2019 Update」に

 前回の記事では19H2のRTM(Release To Manufacturing)の候補として、「Build 18363.356」のビルド番号が挙げられていることを紹介しているが、ここから幾分かバージョンが上がった形での正式リリースになる見込みだ。

 Microsoftが10月21日(米国時間)に公開した情報によれば、10月10日時点でWindows Insider Program参加者のRelease Preview向けに提供を開始した「Build 18363.418」が最終的な19H2のリリース版であり、その名称も「November 2019 Update」となっている。

 バージョン番号が「1909」と9月を指しているのに対し2カ月遅れの表記となるが、それだけ正式版の配信に同社が慎重になっていることの証左だろう。実際、MSDN向けの「Build 18363.418」でバージョン1909としての配信は既にスタートしており、少なくともWindows Insider Programの枠外まで拡大している。

MSDN向けに配信されている「バージョン1909」

 問題は一般向けの配信がどの時期になるのかという点だが、もう少し先になりそうだという意見がある。MicrosoftやWindowsの最新事情に詳しいザック・ボーデン氏がTwitterに投稿した情報によれば、一般向けの配信ターゲットは11月12日が想定されているという。

 つまり、「Build 18363.418」が確定した本稿執筆時点から3週間近く先ということになるが、11月12日という設定はどこからくるものだろうか。同日は2019年11月の第2火曜日にあたり、これはWindows Updateかいわいでは「Patch Tuesday」と呼ばれるセキュリティ関連の月次アップデート配信が行われるタイミングとなっている。Microsoftとして、セキュリティアップデートが行われるタイミングの直後を狙っているのではないかという推測だ。

 なお、本項の冒頭で「Release Preview向け」の最新ビルドということに触れたが、19H2のRTM相当ビルドが配信されるのはWindows Insider Program参加者でもRelease Previewのみとなる。もしSlow Ringで「Build 18362.10024」を利用しているユーザーの場合、19H2に相当するビルドの配信は行われず、ある直近のタイミングでそのままFast Ringユーザーでテストが行われている「20H1」へとスキップすることになる。そのため、19H2をテストしたいというSlow Ringユーザーは、すぐにRelease Previewへと変更する必要がある。

 またボーデン氏のツイートでも触れられているように、Slow Ringが20H1に移行したタイミングでSkip Aheadのユーザーは、「Manganese」と呼ばれる開発ビルドへと移行することが見込まれている。「Manganese」は、先日発表された2画面Surfaceでの搭載が見込まれる「Windows 10X」を包含するビルドだといわれている。

 この開発コード名を報じたZDNetのメアリー・ジョー・フォリー氏によれば、バージョン的には「20H2」こと「2009」に相当するようだが、ボーデン氏は「Windows 10Xは“20H1”」と報じており、両者で話が食い違っている。

 Windows 10は20H1以降の世代からOSのコアの部分が変更されることが示唆されており、Microsoftが19H2を小規模なアップデートに抑えて20H1の開発リードタイムを長めに確保したのもこれが理由と考えられている。そう考えると「Manganese」という開発コード名は20H1以降の世代のビルドを指しており、従来でいう「Redstone」のような名称なのではないかと筆者は推測する。

 ただ、これでは既に20H1のテストを行っているSkip Aheadや、Fast Ringが「最初のManganeseビルドを受け取る」と表現されるのは違和感がある。「Windows 10X」や「Manganese」という名称については引き続き情報をウォッチするしかなさそうだ。

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