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13.3型モバイルノートPCとベストマッチなモバイルディスプレイ「LCD-CF131XDB-M」を試すモバイルディスプレイの道(3/3 ページ)

» 2020年08月06日 11時45分 公開
[山口真弘ITmedia]
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オンスクリーンディスプレイは4つのボタンで操作

 輝度などの調整は左側面にあるボタンで、画面上に表示されるメニューを見ながら行う。昨今のモバイルディスプレイでは部品点数を減らすためか、項目選択/決定をまとめて行うジョグダイヤルを搭載した製品が多いが、操作性はいまひとつだ。それに比べて、電源ボタン+4つの物理ボタンを備えた本製品は、直感的な操作が行える。

 ちなみに設定可能なメニューは、「輝度」「音量」「入力切替」が上の階層にあり、メインメニューを開けると、さらに「映像」「表示」「本体動作」「メニュー表示」「ヘルスケア」などがあるが、階層構造が分かりづらく、目的の項目を探しにくい。操作性そのものは良好なだけに、もったいなく感じる。

LCD-CF131XDB-M 左側面に5つのボタンを備える。据え置きではないモバイルタイプのディスプレイとしてはかなり多めだ
LCD-CF131XDB-M 下4つのボタンのいずれかを押すと、メニューに加えて「輝度」「音量」「入力切替」の3つの選択肢が表示されるので、ボタンを押して開く
LCD-CF131XDB-M 「輝度」メニュー。電力が低い場合は輝度が一定レベルで抑えられる場合もある
LCD-CF131XDB-M 「音量」メニュー。イヤフォンジャックの音量が設定できる
LCD-CF131XDB-M 「入力切替」メニュー。手動で入力元を切り替える際に使用する

モバイルにベストマッチだが、USB Type-Cケーブル非添付が気になる

 以上ざっと見てきたが、コンパクトな画面サイズと、一体型スタンドによる可搬性の高さが売りになる製品だ。タッチ操作に非対応、内蔵スピーカーなし、バッテリーも非搭載と競合モデルのような付加価値こそないが、基本機能については目立つ欠点もない。太めのベゼルが多少やぼったく感じる程度だ。

 その中でやはり気になるのは、USB Type-Cケーブルが標準添付でないことだろう。HDMI接続メインで使う人にとって、DisplayPort Alternate Modeに対応した高品質なUSB Type-Cケーブルは無駄なコスト以外の何物でもないし、コンセントが身近にある環境で使うのならば、USBからではなくACアダプターで安定して給電できるのはプラスだろう。他社製品は、そもそもACアダプターのオプションがない場合が多いからだ。

LCD-CF131XDB-M ACアダプターのジャックはUSB(microB)の形状だ。他社のようにmicroUSBケーブルを添付すればよかったのではと思うが、これも同社のこだわりだろうか

 とはいえ、モバイルノートPCとベストマッチのサイズ感で、かつ軽さが売りの製品でありながら、USB Type-Cでの接続には追加出費が必要で、HDMI接続時もコンセントを探さなくてはいけないパッケージ構成は、個人的には疑問だ。決して悪い製品ではないが、他社製品との比較検討にあたっては画面サイズだけではなく、こうした付属品の有無までチェックした方が、トータルでかかるコストを見極められるだろう。

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