画面回りについて見ていこう。
パネルのサイズは13.3型で、画面解像度は1920×1080ピクセル、視野角は上下および左右とも170度と十分だ。パネルが映り込みの少ない非光沢仕様なのも、この種のモバイルディスプレイとしては悪くない。昨今のトレンドに合った仕様と言える。
一方、ベゼルはやや幅がある。全体的なデザインとしてはまとまっているのだが、このベゼルのせいで狭額縁の14型ノートと並べると多少やぼったく感じるのはもったいない印象だ。
ポートの配置は左側面に集中しており、ACアダプターを接続する電源ポート、HDMI(ミニ)ポート、USB Type-Cポートが順に並んでいる。またイヤフォンジャックも搭載されているので、イヤフォンをつないで音声を聞くこともできる。
なお最近のモバイルディスプレイは、タッチ操作への対応を売りにしている製品も多いが、本製品は、標準で添付されているのがHDMIケーブルであることからも分かるように、タッチ操作には非対応だ。USB Type-Cで接続した場合も、タッチ操作は利用できない。また一部のモバイルディスプレイには搭載される、バッテリーも内蔵していない。
では、実際にノートPCと接続してみよう。
前述のように、標準の接続方法は「HDMIケーブル」+「ACアダプター」になる。また自前でケーブルを用意することで「USB Type-Cケーブル」1本での接続も可能だ。
もしUSB Type-C接続時に電力が不足するようであれば、HDMIケーブルを使う時と同様、ACアダプターで補うこともできる。モバイルユースに向いた仕様ではないが、据え置きで使う場合や、社内の会議室で使う場合のようにコンセントが確保できる環境なら、こちらの方が重宝するだろう。
ところで、本製品の給電方法については、1つ裏技がある。それはACアダプターに代えて、microBタイプのUSBケーブルを用い、USBポートから給電するというものだ。
側面ポートの写真を見てピンと来た人がいるかもしれないが、本製品のACアダプターを差し込むポートは、USB(microB)ポートそのものだ。そのため、microB仕様のUSBケーブルを用意すれば、それを使ってノートPCなどから給電が行える。
これを使えば、HDMI接続時にもACアダプターを使わず、ノートPCからの電力供給だけで本製品を利用できる。メーカーサイトでは具体的な言及はなく、機器によってはうまく動作しない可能性もあるが、今回の検証環境では問題なく動作したので、ACアダプターを使いたくない人は自己責任で試してみてほしい。
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