前述のように電子書籍アプリのインストールは行えないが、PDFであれば標準のビューアを使って読める。今回は試していないが、EPUB形式のファイルも表示できるとされている。
ただし、右とじに対応していないので、縦書き書籍やコミックなど、右とじのコンテンツは、左右スワイプでのページめくりに違和感がある。左とじの書籍、技術書などを読むには役立つだろう。
試した限り、いくつかの制限がある。1つはパスワード付きPDFを開けないことだ。具体的には、開こうとした時点で「PDF Readerが停止しました」というメッセージとともにアプリがハングアップする。
また注釈機能として、ハイライト/取り消し線/下線を追加できる他、Adobe Acrobatで記入した一般的な注釈ツール(テキストボックス、線、矢印、楕円(だえん)など各種図形)も表示可能だが、ノート注釈および各注釈ツールに追加したコメントはその内容を表示できない。
そのため、注釈ツールを使って修正指示を書き込んだPDFは、本製品上では内容を把握できない。もともとパーソナルユース向けの製品ではあるが、こうした仕様ゆえ業務で使うのは難しいだろう。
カレンダーに入力できるのはデジタルペンを使った手書きメモに限定され、キーボードからテキスト入力を行うことはできない。アナログの手帳に時間や場所、内容などを小さい文字で書き連ねるイメージだ。作成したノートをひもづける機能もある。
答え:ノー
本製品のカレンダーは単体で完結しており、Googleカレンダーなどの外部カレンダーとは連携できない。前述のように手書きメモしか記入できないという事情はあるにせよ、完全にスタンドアロンとなるため、用途はやや限られる。
表示は月次カレンダーに限定されており、日次/週次などのビューに切り替えることはできない。ただし、カレンダーを日曜始まりから月曜始まりに切り替えることはできる。細かい配慮で、個人的には非常にありがたい。
3通りの方法がある。1つはケーブルでPCと直接接続し、ドラッグ&ドロップで転送する方法だ。もう1つはmicroSDカード経由でやり取りする方法で、最後はDropboxを使って転送する方法となる。
機能によってはこれらの選択肢が制限されることがあり、例えばスクリーンショットはツール内にある「Images」でのプレビュー表示はできるが、microSDカードへの移動や、Dropboxでのアップロードはできない。またノートはそのままでは「.note」という形式でアップロードされるため、PCで開くのなら「.pdf」「.png」への変換が必要になる。
連携設定の画面はAndroidそのものなのだが、機能にはかなりの制限がある。1つは対象となるのがノートとドキュメントだけで、それ以外、例えばスクリーンショットのアップロードは行えない。また、フォルダー単位の自動同期はできず、アップロード/ダウンロードは全て手動となる。
その他、ノートとドキュメントをそれぞれ別のアプリとして連携するので、両方を連携したければ連携設定を2度行う必要がある(余談だが、これを逆手に取って、ノートとドキュメントで異なるDropboxアカウントに連携させるというトリッキーなこともできる)。
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