E Ink電子ペーパーを採用したキングジムのデジタルノート「フリーノ」について、前回は他のE Ink端末との違いや、基本機能についてチェックした。
今回は実機を試してみないと分かりづらい細かい本製品の仕様について、調査/検証した結果を一問一答形式で紹介する。また、レビュー前編と合わせた本製品の総評も末尾に掲載するので、購入にあたっての参考にしてほしい。
答え:ノー
本製品はAndroid 8.1をベースとしており、設定画面のデザインはAndroidそのままだが、自前でアプリをインストールすることはできない。そのため、電子書籍ストアのアプリを入れて電子書籍を読んだり、プリインストールされているDropboxを除く任意のクラウドストレージを使ったりはできない。
答え:ノー
読書端末によくある「6ページめくるごとに1回リフレッシュ」といった明示的な設定はなく、またOnyxの「BOOX」シリーズのような、白黒2値モードなどに切り替える機能もない。フロントライトの設定画面にあるコントラストの調節機能を使えば、見やすさについては柔軟に変更できる。またリフレッシュは画面上部のタスクバーから行える。
答え:イエス
本体上部にある、電源ボタンとフロントライトスイッチの同時長押しで可能だ。ファイルはPNG形式で本体ファイル内に保存される。画面内にカラーの要素があった場合は、画面上では白黒表示でも、スクリーンショットはカラーになる。
フォーマットは全12種類で、追加のフォーマットも4種類まで登録できる。具体的には、1080×1440ピクセルのPNG/JPG画像を用意し、本体のImagesフォルダに保存することで使えるようになる。
答え:イエス
テキストボックスを作り、そこにソフトキーボードから入力する形で、テキストを入力することは可能だ。ただし動作速度は緩慢で、まとまった文章を入力することは実質できないと考えた方がよい。パスワード入力など、やむを得ずキーボードから入力する場合のための補助という印象だ。
「Note 1」「Note 2」「Note 3」のように連番で付けられる。この状態で「Note 2」を削除し、その後に新規作成を選択すると「Note 4」ではなく「Note 2」になるので、連番に空きがあれば埋めていくルールのようだ。それゆえデータの移動時に上書きしがちなので注意したい。個人的には日時+連番という形にしてほしかった。
答え:イエス
左列のペン選択や消しゴムなどのツールは指先でも反応するが、ノートそのものの描画はデジタルペンしか使えない。そのためデジタルペンを持参し忘れると外出先でノートが取れなくなるので要注意だ。ちなみにデジタルペンで書きながら、左列に並ぶメニューを指先で操作するというワザも使える。
続いて、ドキュメントビューワとしての使い勝手をチェックしよう。
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