昨今、Intelは実利用に基づくベンチマークテストをするべきだという主張をしている。Tiger Lakeの発表もご多分に漏れず、最上位モデルである「Core i7-1185G7」(1.2G/3G〜4.8GHz、4コア8スレッド)と「Ryzen 7 4800H」(2.9G〜4.2GHz、8コア16スレッド)を比較したデータが示された。
まず、主要なベンチマークテストアプリではRyzen 7 4800Hよりも良好なスコアを残したという。専用プロセッサやCPUやGPUでのアクセラレーションも奏功してか、ディープラーニングをテストする「MLPerf」ではRyzen 7 4800Hの4倍のスコアを記録したそうだ。
同社の主張する「実利用に基づくテスト」でも、Core i7-1185G7はRyzen 7 4800Hよりも優れたパフォーマンスを発揮したようだ。
Tiger Lakeのパフォーマンスを最大限発揮できるアプリを増やすべく、Intelは国内外のソフトウェアベンダーと協力しているという。とりわけ、ゲームアプリの最適化には力を入れており、主要なゲームメーカーへの働きかけを強めているようだ。
先述の通り、Project AthenaはIntelが定めた基準を満たしたノートPCを認証するプログラムで、2019年から運用されている。
Intel Evo PlatformはProject Athenaの「バージョン2」という位置付けで、以下のスペックを満たすことが求められる。
特に「場所を選ばない応答性」については強調して説明された印象を受けた。というのも、第3世代Ryzen Mobileプロセッサを搭載するノートPCはバッテリー駆動時のパフォーマンスを大きく制限する傾向が見られるからだ。
Evo Platformに指定されたノートPCなら、バッテリー駆動時でもパフォーマンスを発揮できる――この点が心に響くかどうかは、ユーザーのノートPCの使い方次第かもしれない。
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