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» 2020年08月28日 12時00分 公開

第3世代Ryzen Mobileの実力は? 「ThinkPad X13 Gen 1」AMDモデルを試す (2/3)

[井上翔, 撮影:矢野渉,ITmedia]

ベンチマークテストで実力をチェック!

 本体の特徴を一通り紹介した所で、ベンチマークテストを通して処理能力などをチェックしていく。テスト中の電源設定はデフォルトのままとし、ディスプレイの輝度は最大の状態とした。

PCMark 10

 まず、PCの総合性能をチェックする「PCMark 10」を使って日常における使い勝手をチェックする。通常テストの結果は以下の通りだ。

  • 総合:4570
  • Essential(通常利用における基本性能):9234
  • Productivity(オフィスワークの生産性):6239
  • Digital Content Creation(クリエイティブ能力):4496

 参考に、Core i7-10510U(1.8G〜4.9GHz、4コア8スレッド)を搭載する「ThinkPad X1 Carbon(Gen 8)」で以前に実施したテストの結果も掲示する。

  • 総合:3952
  • Essential:7759
  • Productivity:6555
  • Digital Content Creation:3293

 CPUのコアやスレッドの数が多いことと、GPU(Radeon Graphics)の性能が高いことが相まって、ThinkPad X13 Gen 1の方が良好なスコアとなっている。ただし、Productivityでは他の項目ほど大きな差が付いていない。

PCMark 10 ThinkPad X13 Gen 1におけるPCMark 10(通常テスト)の結果

 さらに、通常テストに加えてゲーミング性能もチェックできるExtendedテストも実施した。結果は以下の通りだ。

  • 総合:3759
  • Essentials:9159
  • Productivity:6093
  • Digital Content Creation:4505
  • Gaming:2147

 こちらも、参考にThinkPad X1 Carbon(Gen 8)の結果を掲載する。

  • 総合:2459
  • Essentials:6445
  • Productivity:6594
  • Digital Content Creation:3308
  • Gaming:1013

 Productivityが落ち込んだことを除けば、通常テストと同じ傾向だ。何における快適さを重視するのかにもよるが、Ryzen 5 PRO 4650Uでも十分快適に使えるということは分かる。

PCMark 10(Extended) ThinkPad X13 Gen 1におけるPCMark 10(Extendedテスト)の結果

 加えて、バッテリーの連続駆動時間をチェックできる「Modern Office Battery Life」テストも実施した。満充電から残量5%になるまでの稼働時間は、10時間48分となった。公称の連続稼働時間は最大約13.9時間(JEITA 2.0基準)なので、非常に上出来といえる。

 ……のだが、少し気になる点もある。まず、バッテリー駆動時にディスプレイの輝度が低くなった。テスト中に「あれ、輝度を最低にしたのかな?」と思い設定を見直したのだが“最高”で間違いなかった。

 先述の通り、今回の検証では電源設定を一切いじっていない。設定を変えれば明るくなるのかもしれないが、時間の制約からそこまで確かめることはできなかった。

 また、バッテリー駆動時に思ったほどパフォーマンスが上がらないことも気になった。Modern Office Battery Lifeテストでは、バッテリー駆動時の処理能力を「Performance」として数値化する。ThinkPad X13 Gen 1ではこの値が4811だったのだが、Core i5-8210Y(1.6G〜3.6GHz、2コア4スレッド)を搭載する「MacBook Air(2019)」におけるスコアと大きく変わらなかったのだ。

 先日、Intelは第3世代Ryzen Mobileプロセッサはバッテリー駆動時のパフォーマンスを大きく制限している主張したが、ある意味でこのことを裏付ける結果ともいえる。もっとも、バッテリー駆動時にパフォーマンスを求める人がどのくらいいるのかという問題もある。それでも、第3世代Ryzen Mobileプロセッサを搭載するノートPCの購入を検討している人は、この傾向は頭の片隅に置くべきだろう。

バッテリー持ち バッテリー持ちは、外に持ち出して使うには十分なレベルであるが、画面輝度が下がる上、Performanceスコアを見る限り、パフォーマンスがそれほど発揮できていないようにも思える
過去のMBAにおける結果 過去にMacBook Air(2019)のCore i5-8210Yモデルにおいてテストした際の結果。2コア4スレッドのCPUながら、PerformanceスコアがThinkPad X13 Gen 1よりも少し低い程度にとどまっている

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