第3世代Ryzen Mobileの実力は? 「ThinkPad X13 Gen 1」AMDモデルを試す(3/3 ページ)

» 2020年08月28日 12時00分 公開
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3DMark

 続いて「3DMark」を使って3Dグラフィックスの描画パフォーマンスをチェックする。今回はDirectX 11ベースの「Fire Strike」と、DirectX 12ベースの「Time Spy」の2種類でベンチマークを取った。総合スコアは以下の通りだ。

  • Fire Strike:2469
  • Time Spy:966

 GPUがGCNアーキテクチャの「Vega」ベースであることもあって、CPUに統合されたGPUとしては非常に良好なスコアを記録した。AC電源をつないだ状態なら、DirectX 11ベースの3Dゲームをそこそこ楽しめそうだ。

Fire Strike Fire Strikeの結果
Time Spy Time Spyの結果

CrystalDiskMark 7.0.0

 最後に、「CrystalDiskMark 7.0.0」を使ってストレージのパフォーマンスを確かめる。

 今回試したモデルにはSamsung Electronicsの「MZVLB256HBHQ-000L7」というSSDが搭載されている。これに対して、デフォルト設定のまま読み書き速度のテストを行った。

 シーケンシャル(Q8T1)の書き込みは毎秒3605.66MB、読み出しは毎秒2347.92MBとなった。ランダムの読み書きも比較的高速だ。

 最近はPCI Express接続のSSDを搭載するノートPCも珍しくなくなったが、コストの都合でシーケンシャルの読み書き速度が毎秒1G〜2GB程度のスペックのものを搭載するケースが多い。そんな中、本体価格の割に高速かつOPALまで備えるSSDを搭載していることに筆者個人としては驚いた次第である。

CrystalDiskMark 7.0.0 CrystalDiskMark 7.0.0の計測結果。価格の割に良いSSDを搭載しているように思える

強みと弱みをしっかり吟味できれば良い選択肢に

 短い時間ながら、ThinkPad X13 Gen 1のAMDモデルを通してRyzen PRO 5 4650Uを試してきた。

 AMDのAPUといえば、以前は「GPUの性能は良いが、CPUの性能が振るわない」という傾向にあった。実は以前、筆者にもAPU搭載ノートPCを使った時期があるのだが、あまりの「グラフィックス番長」ぶりに、それ以降はたとえGPU性能に劣るとしても、もっぱら“実用的な”Intelプロセッサを搭載するノートPCを選ぶようになった。

 しかし、今回のレビューを通して、AMDのAPUを搭載するノートPCも実用的な選択肢になったと実感した。「どうしてもThunderbolt 3が必要である」「1〜2コア動作時のCPUパフォーマンスこそ重要である」といった強いこだわりがないなら、Intelモデルでなくても構わないのではないかと思う。

 ただ、PCMark 10のテストでも見られるように、「バッテリー駆動時にパフォーマンスが大きく落ち込む」という弱みもある。ただし「持ち歩くときはパフォーマンスよりもバッテリー持ち」と考えるならば、理にかなった実装であるともいえる。実際、WordやExcelで作業をしたりWebサーフィンを楽しんだりする際には特に支障もない。

 強みと弱みをしっかり吟味できるなら、第3世代Ryzen Mobileプロセッサを搭載するノートPCはお勧めできる。ノートPCの買い換えを検討しているなら、先入観を捨てて積極的に選択肢として加えてみよう。

ロゴ回り 第3世代Ryzen(PRO) Mobileプロセッサは実用的になった。Thunderbolt 3を備えるモデルがないことが残念ではあるが……
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