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パナソニックの新型タブレット「TOUGHBOOK FZ-A3A」を通してタフネスさについて考えた変わったのはプロセッサだけではない(2/3 ページ)

» 2020年09月09日 12時00分 公開

炎天下でも見やすい高輝度ディスプレイを搭載

 屋外使用ではディスプレイの視認性も重要だ。特に、直射日光を受けた状態ではディスプレイが暗いと画面の視認が困難となる。タッチ操作を前提としたAndroidを採用するFZ-A3Aでは、ディスプレイの見やすさは、そのまま使いやすさに直結する。

 その点、FZ-A3Aの液晶ディスプレイは最大で約800ニトと明るめだ。晴天下の13時頃、屋外で最大輝度にしてディスプレイを見てみると、細かいフォントまで明瞭に認識できた。

 最近のスマートフォンやタブレットは有機ELディスプレイを使うものが多く、映像自体は美しくなったものの、晴天下の屋外では視認性が低下している。その点、FZ-A3Aの屋外における画面の見やすさは、高く評価できるポイントだ。

正面 ディスプレイの解像度は1920×1200ピクセルで従来通り。ディスプレイの両脇にはユーザーが機能を割り当てられる「プログラマブルボタン」を備える
炎天下でも見える 8月下旬の13時にディスプレイを最大輝度にして表示。写真では分かりづらいが、細かい文字まで明瞭に判読できる(筆者撮影)

 タッチ操作がメインとなると、状況を問わず安定して確実に運指を認識できることも重要となる。屋外で使う場合は、手袋をしたままの操作や指やディスプレイがぬれた状態での操作も多くなる。

 最近でこそ、タッチ感度を引き上げた「手袋モード」を用意するスマホやタブレットは多いが、厚手の手袋ではうまく操作できないことが多い。ディスプレイがぬれた状態での操作に一定の配慮をしている機種もあるが、それでも正しいタッチ座標を認識できなかったりタッチを誤検出したりするケースが多い。これらの事象は、私が購入した数多くの「アウトドア利用」を訴求するハンディーデバイスでも例外ではなかった。

 この点、FZ-A3Aでは、使う状況に合わせて「手袋操作モード」「水滴誤操作防止モード」「スタイラスペンモード」のいずれかを選択することで操作性を向上できる。設定の「タッチ操作モード」から感度を調整することも可能だ。

 ただし、これら3つのモードはそれぞれ排他となり、同時に有効にすることはできない。

タッチ操作モード 「タッチ操作モード」設定から、シチュエーションに合わせたモードに切り替えられる
詳細設定 タッチ操作モードの詳細設定では、手袋の厚さや水滴の量を調整できる

 タッチ操作モードで感度を調整できるとはいえ、FZ-A3Aのタッチセンサーは静電容量式であるため、手袋をしている状態、あるいは水にぬれた状態ではうまく操作できない可能性がある。そこで、より確実な操作を実現とするために、本体に押し込める「タブレットボタン」を正面に3つ、「サイドキー」を左右の縁に1つずつ用意している

 タブレットボタンとサイドキーの機能は「UserButtonManager」から設定できる。その割り当てモードは多彩で、「短押し」「長押し」だけではなく「2つのボタン/キーの同時押し」にも個別の機能を割り当て可能だ。

 超厚手の手袋をしている状態でも、ずぶ濡れの状態でも確実に操作できることから、このようなボタンやキーは野外で使うデバイスには必須といえる。

 付属のスタイラスペンは電源不要なパッシブタイプで、使わない場合は本体にしまえる。落下防止用のコード(ストラップ)で本体にくくりつけることも可能だ。

正面 本体の正面にはプログラマブルボタン(A1〜A3)、ボリュームキー、電源キーを備える
UserButtonManager UserButtonManagerを使うと、プログラマブルボタンやサイドキーにアプリや機能を割り当てられる
スタイラスペン 付属のスタイラスペンは本体に収納スペースがある
スタイラスペン用ストラップ 落下防止用のコードでペンを本体に付けておくことも可能

充実のインタフェースを標準装備

 FZ-A3Aは、フィールドワーク、特に多種多様な周辺機器との接続が必要な現場での利用を想定している。そのため、タブレットしてはインタフェース類が充実しているものの、規格面ではやや“枯れた”面もある。

 本体の左側面には電源入力、USB 2.0 Type-A、USB Type-C端子があり、右側面にはイヤフォン/マイクコンボジャック(ヘッドセット端子)が用意されており、底面には拡張バスコネクターが備えられている。USB 3.1/USB 3.2、Thunderbolt 3といった新しめのインタフェースは用意されていない。

 拡張バスコネクターには、オプションの専用クレードルを接続できる。このクレードルはスタンドも兼ねており、インタフェースとしてUSB 3.0 Type-A端子×2と有線LAN端子を備えている。

 さらに、本体背面には機能拡張用の「本体一体型アタッチメント」を取り付けるポートも2つある。ここには専用オプションのバーコードリーダー、増設USB 2.0 Type-A端子やスマートカードリーダーなどを装着可能だ。

上面 本体の上面にはストラップ取付用の穴と、オプションのアタッチメントポートの一部が見える
下面 底面には拡張バスコネクターとクレードル固定用の穴がある。バスコネクターはカバーなしで防水防塵性能を確保している
背面 標準構成の背面はフラットな状態。バッテリーパックはロックを解除して取り外す。ロック解除状態では赤いペイントが表示されて注意を促す
左側面(キャップ) カバーを装着した状態の左側面。この状態で防塵防水を確保する
左側面(端子) カバーを外した状態の左側面
右側面(端子) カバーを外した状態の右側面
背面を全て外す 背面のアタッチメントポートのカバーとバッテリーパックを外した状態。アタッチメントポートのカバーはネジで固定されている。バッテリーパックを外すと、microSDスロットと(対応モデルでは)nanoSIMスロットにアクセスできる

 なお、TOUGHBOOKシリーズはバッテリーパックを2基搭載して、交互に交換することでバッテリー駆動時間を延長できるようにしている。

 FZ-A3Aもこの方式を継承する。先代のFZ-A2では本体カバーを外してバッテリーパックを交換していたが、FZ-A3Aはバッテリーパックとカバーを一体化することで「カバーを外す」という作業を省いている。

 ただし、バッテリーパックとカバーが一体化されたということは、防水パッキンもバッテリーパックに付いているということである。そのため、「片方のバッテリーパックを外して軽量化する」といった使い方はできないので注意したい。

 バッテリーパックは容量3200mAhの「標準タイプ」と容量5580mAhの「大容量タイプ」の2種類があり、モデルによっていずれかのタイプが2つ付属する。バッテリー駆動時間は、標準タイプ搭載時で約9時間、大容量タイプ搭載時では約15.5時間となる。ただし、大容量バッテリーを搭載すると本体の厚さが9.8mm、重量が本体の重さは約160g増す。

バッテリー バッテリーパックを2基搭載して交互に交換してバッテリー駆動を延長できる。3200mAhの標準タイプ(写真)の他、5200mAhの大容量タイプも選択可能だ

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