さて、そんなApple Watchだが、実は今回、未来に向けて、もう1つ大きな英断を行っている。
なんと、USB電源アダプターの付属をやめたのだ。Apple 環境・政策・社会イニシアチブ担当のバイス・プレジデント、発表会の途中でリサ・ジャクソン氏が登場した時には、Apple Watchが使用している再生アルミなどの素材のリサイクルや、2030年までにカーボンニュートラルを目指している話だと思った。確かに話もあったが、最後に驚きの発表を行っていた。
今のユーザーは既に家にUSB電源アダプターをたくさん持っている。それなのに新製品を出荷するたびにこれをセットにすることは、無駄に資源を消費し、カーボンフットプリントを増やすことにつながっているとジャクソン氏は言う。そこでAppleは、まずはApple WatchからUSB電源アダプターをパッケージから省き、さらにApple Watchの製造パートナーを再生可能エネルギーに移行させることで、毎年自動車5万台分の二酸化炭素排出量を削減できるという。
Apple Watchの製品としての質や使い勝手については、この後、レビュー記事などでも触れることになると思うが、そうした製品レベルの評価の前に、我々がどんな製品を選ぶかによって、未来は作られている部分もあるということを改めてここに書いておきたい。
我々が大量消費を続ける限り、商品を企業は大量生産する。その大量生産の方法が環境負荷の大きい物であるとしたら、それはあなた自身が、その選択によって環境にダメージを与えているということに他ならないのだ。
そんな中、Appleは相変わらず安定のエシカルな姿勢で、買う人々に安心感を与えてくれる世界でも数少ない企業の1つだと改めて思わされた。
製品のファミリー化でさらなる魅力が開花した「Apple Watch」の大いなる可能性
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