タフネスタブレット「TOUGHBOOK FZ-A3A」の水滴誤動作防止モードはバッチリ動く? 試してみよう!:勝手に連載!「海で使うIT」(1/2 ページ)

» 2020年10月02日 12時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 先日、パナソニックのタフネスAndroidタブレット「TOUGHBOOK FZ-A3A」をレビューした。10.1型ディスプレイを搭載しながらも重さは900gを切り、“TOUGHBOOKとしては”軽量なおかげで、フィールドワークでも扱いやすい。

 今回、連載「海で使うIT」で取り上げるにあたり、FZ-A3Aの舶用機器としての使い勝手が気になるところだ。この記事では、洋上での利用やフィールドワークで役立ちそうな「水滴誤動作防止モード」の使い勝手を確かめてみる。

TOUGHBOOK FZ-A3A TOUGHBOOK FZ-A3A

洋上やフィールドワークでは「ずぶぬれ」が多い

 “しけ”が発生した洋上でタブレット(もしくはスマートフォン)を使うと、波のしぶきを浴びてディスプレイ一面に水滴がついてしまうことがよくある。タブレットが波をかぶって“ずぶぬれ”になることも珍しくない。

 洋上でなくても、フィールドワークではタブレットを雨が降りしきる中で扱うこともあるし、屋内であっても湿度が極端に高い場所で扱うこともある。

 いずれにしても、ディスプレイ一面に水滴が付くだけでなく、指先も終始濡れた状態になる。このような状態では、一般的な静電容量検知タイプのタッチパネルだとタップした位置やフリックの軌跡が正しく認識されず、期待通りに操作できないことがある。

 これは洋上やフィールドワークといった特殊環境だけではなく、「生活防水」の範囲に入るであろう浴室やキッチンなどでも例外ではない。「防水」をうたうタブレットやスマホでも、水滴が付いたり指がぬれたりしていると、タップやフリック、ピンチといったタッチ操作がうまくできないことが多い。「誤動作」や「誤爆」というストレスを普段の生活の中でため込んでいる人もいるはずだ。

タッチパネルの操作モードは4つ

 FZ-A3Aのタッチ操作モードには「Normal mode」「手袋操作」「スタイラスペン」「水滴誤動作防止」の4つがある。それぞれのモードの特徴を簡単に紹介しよう。

タッチ操作モード タッチ操作モードは4つある

Normal mode

 その名の通り「Normal Mode」はタッチパネルが濡れていない「普通の」状況に最適化したモードだ。ディスプレイの水ぬれや手の湿りのない状況では、このモードで動かせばよい。

手袋操作

 「手袋操作」は、厚み約1mmまでの手袋をしたままでも操作ができるモードだ。

 フィールドワークでは、ゴムコートで耐久性を向上した手袋や、樹脂コートで耐油性を高めた手袋を使用する場合もある。これらの手袋は着脱が面倒なので、タッチ操作をするためにわざわざ取り外すことは現実的ではない。

 このような状況でも、手袋操作モードに設定すれば、タブレットを導入しやすくなるだろう。

手袋操作 手袋操作をオンにすると、厚さ約1cmまでの手袋でも操作できる(出典:パナソニック)

「スタイラスペン」

 「スタイラスペン」は、FZ-A3Aに付属するスタイラスペンでの操作に最適化したモードだ。

 このモードに切り替えると、タッチパネルが検知できる接触面積が極小化される。このことで、指や手のひらが触れることによる「誤認識」を抑制し、スタイラスペンで文字を記入したり図などを描き込んだりしやすくできる。

 実際にペンをもって何かを書いて(描いて)みると分かるが、ペンを持つ手は常に机や紙に接している。タブレットであれば、その画面に手が触れることになる。

 手のひらがもたらす誤認識が減れば、その分だけペンの操作性も向上することは間違いない。

ペン スタイラスペンをオンにすると、付属のスタイラスペンのペン先程度の極小範囲でのみタッチ操作を検知するようになる(出典:パナソニック)

水滴誤動作防止

 「水滴誤動作防止」は、ディスプレイに水がかかっても正常なタッチ操作を実現するモードだ。ただし限度はあり、パナソニックは「水滴の量や状態によっては誤動作または動作しないことがあります」と説明資料に注意書きを添えている。

 問題の“水滴の量や状態”は、タッチ操作モードの「タッチ操作詳細設定」にある「水滴誤動作防止設定」の項目で「多い」「少ない」から選択できるようになっている。なお、詳細設定では、手袋操作モードにおける手袋の厚さ(「厚い」「中」「薄い」)や指の感度(「多」「少」)も指定できる。

 このモードがどのくらいの効果を発揮するのかは、この後で実際に検証する。

水滴誤動作防止 水滴誤動作防止を有効にすると、画面が水濡れしたり指が湿ったりしている状態でも正確なタッチ操作を実現する(出典:パナソニック)

 タッチ操作モードはそれぞれが排他で、4つあるモードから1つ“だけ”を指定できる。そのため、「手袋をはめて雨の中で使いたい」という場合でも、手袋操作か水滴誤動作防止のどちらかを選ばなければならない。

 幸いにして、自分が船で使う手袋は指の部分が露出する「指ぬきタイプ」なので、迷うことなく水滴誤動作防止を選択して検証できた。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月26日 更新
  1. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  2. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  3. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  4. なぜ競技用ゲーミングPCは光らない? HPSC久木留所長とマウス軣社長が語るアスリート支援の未来 (2026年09月24日)
  5. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  6. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  7. ロジクールGの新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」や8K対応キーボード「PRO X2 RAPID」を見てきた (2026年09月24日)
  8. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  9. 天空がCore Ultra 5を搭載した10.51型2in1ノート「TENKU Note Pro AI」を発売 (2026年09月24日)
  10. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー