このリファレンスマシンの処理能力はいかほどのものか。ベンチマークテストを通して確認してみよう。
まず、CPUの処理能力をMaxthonの「CINEBENCH R20」でチェックした。今回は外部電源をつないだ状態で各電源設定における通常(マルチ)テストとシングルテストを実施する。
結果は以下の通りだ(スコアは前者が通常、後者がシングル)。
スコアを見る限り、オペレーティングレンジの差はCPUパフォーマンスの差につながることが読み取れる。特に、その傾向はマルチコア演算だと顕著だ。
一方で、Dynamic Tuning Technology(DTT)の有無は、少なくともこのテストでは有意な差につながらないことが分かる。
前世代(開発コード名:Ice Lake)の「Core i7-1065G7」(1.3GHz〜3.9GHz、4コア8スレッド)を搭載するノートPC(Razer Blade Stealth 13)のスコアが通常テストで1614ポイントだったことを考えると、構造の改良によるクロックアップは、効果てきめんだといえそうだ。
続いて、PCの総合性能をULの「PCMark 10」で確認した。今回は外部電源をつないだ状態で各電源設定における「PCMark 10 Extended」(通常テスト+ゲーミングテスト)を実施している。
結果は以下の通りだ(スコアは総合、Essentials、Productivity、Digital Content Creation、Gamingの順に掲載)。
総合スコアは電源プロファイル(オペレーティングレンジ)順になってはいるものの、CINEBENCH R20におけるテストとは異なり、オペレーティングレンジの差が大きなパフォーマンス差を生んでいるわけではない。
ちなみに、Core i7-1065G7を搭載するノートPCにおける通常テストのスコアは以下の通りとなっている(総合、Essentials、Productivity、Digital Content Creationの順に掲載)。
オペレーティングレンジが15Wの状態でも前世代のノートPCよりもスコアが高いことから、Tiger LakeはIce Lakeよりも着実に性能は上がっているとはいえそうだ。
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