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» 2020年10月27日 22時00分 公開

価格、パフォーマンス、消費電力の“三方良し” 「GeForce RTX 3070」徹底レビュー (1/4)

10月29日22時に発売される「GeForce RTX 3070」は、GeForce RTX 30シリーズのエントリー製品である。メーカーのNVIDIAは前世代のハイエンド「GeForce RTX 2080 Ti」とほぼ同じか、それを超える性能を発揮するというが本当なのだろうか。ベンチマークテストを通してチェックしてみよう。

[松野将太,ITmedia]

 NVIDIAの新アーキテクチャ「Ampere(アンペア)」を採用したGPU「GeForce RTX 30」シリーズが人気を博している。9月17日に発売されたハイエンドの「GeForce RTX 3080」、9月24日に発売されたフラグシップ「GeForce RTX 3090」のいずれも、初動の売れ行きは良好に推移しているようだ。

 ただ、実売価格的な意味で、10月29日に発売される「GeForce RTX 3070」の発売を心待ちにしている人も少なくないだろう。RTX 3070はGeForce RTX 30シリーズのエントリーモデルに位置付けられ、日本におけるグラフィックスカードの想定販売価格は7万9980円(税別)となっている。

 今回、NVIDIA純正のリファレンスカード「GeForce RTX 3070 Founders Edition」(日本未発売)をレビューする機会を得た。ベンチマークテストを通して、その実力をチェックしていく。

GeForce RTX 3070 Founders Edition GeForce RTX 3070 Founders Edition(カードスタンドに据え付けた状態)

「GeForce RTX 2080 Ti」以上かほぼ同等の“末っ子”

 GeForce RTX 3070は、GeForce RTX 3080/3090と同様にAmpereアーキテクチャで製造される。Samsung Electronics(サムスン電子)の8nmプロセスで製造されることも同様だが、先行するRTX 3080/3090とは異なり、GPUコアは「GA104」、グラフィックスメモリは「GDDR6」規格となる。現行の下位モデルという位置づけだ。

GeForce RTX 3070 Founders Edition GeForce RTX 3070 Founders Editionは、日本では発売予定がない。パートナー企業を通して、オリジナル設計の冷却ファンなどを備えるグラフィックスカードが登場する

 前世代の「Turing」アーキテクチャと比べると、Ampere世代の製品群はCUDAコア(シェーダープロセッサの数が大きく増加した。RTX 3070もその例に漏れず、5888基ものCUDAコアを内蔵している。計算上、「GeForce RTX 2080 Ti」よりも25%以上増えたことになる。

 一方で、グラフィックスメモリは「GeForce RTX 2080 SUPER」や「GeForce RTX 2080」と同じ規格、容量となる。消費電力はRTX 2080 Tiより30Wほど低い250Wとなっている。

 先行したRTX 3080やRTX 3090が「性能も電力もモリモリ」というインパクトの大きな製品であるのに対して、RTX 3070は「切り詰めるべきところを切り詰めて、よりスマートでバランス感のあるGPU」を目指したようにも思える。

スペック表 RTX 30シリーズと、RTX 20シリーズの主な仕様
GPU-Z GPU-ZでGeForce RTX 3070 Founders Editionの仕様を確認。GPUコアが「GA104」である点、グラフィックスメモリがSamsung製のGDDR6規格のものであることなどが読み取れる

 とはいえ、NVIDIAはRTX 3070のパフォーマンスは「RTX 2080 Ti以上、あるいはほぼ同等」であるとうたっている。バランス感を追求しつつも、性能には自信があるということだ。

 米国内の想定販売価格が499ドル(約5万2000円)であること、現時点におけるRTX 2080 Tiの国内価格が最低でも14万円台からである点を考慮に入れれば、ややオーバースペック気味な上位GPU以上に、市場での人気を獲得する可能性は高い。

 肝心の性能については、この後のベンチマークテストでひもといていく。

ファン Founders Editonの冷却ファンは2基。「GeForce RTX 3080 Founders Edition」(日本未発売)とはデザインが微妙に異なる
反対側 反対側から見た図
コネクター RTX 3080 Founders Editionと同様に、電源コネクターは12ピンの独自のものとなっている
変換アダプター 一般的な8ピン電源と接続するための変換アダプターが付属する。消費電力が低いためか、RTX 3080 Founders Editionとは異なり8ピン側のコネクターは1つとなっている
ロゴ回り 「GeForce RTX」のロゴには発光機能などはない
裏面 カードの裏面。バックプレートにほぼ覆われているが、片側のファン裏側にあたる部分は四角く切り取られ、ヒートシンクが露出している
ポート類 RTX 3070 Founders Editionの映像出力端子はHDMI×1、DisplayPort×3という構成だ
RTX 3080 Founders Editionと比較 RTX 3080 Founders Edition(下)と比較。カードの長さはRTX 3070 Founders Editionの方が40mmほど短い
厚み カードの厚みは両者でほぼ同じ
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