最小の「iPhone 12 mini」か、最大の「iPhone 12 Pro Max」か 使い比べて確信した選ぶべき理由:本田雅一のクロスオーバーデジタル(1/3 ページ)

» 2020年11月09日 23時00分 公開
[本田雅一,ITmedia]

 「iPhone 12」シリーズの中で最大サイズとなる「iPhone 12 Pro Max」と最小サイズの「iPhone 12 mini」が、11月13日にいよいよ発売される。デザインのテイストはそれぞれ、10月23日発売の「iPhone 12 Pro」および「iPhone 12」と同じだが、実機での使用感は大きく異なるものだった。

iPhone 12 シリーズ最大となる6.7型ディスプレイ搭載の「iPhone 12 Pro Max」(左)と、最小となる5.4型ディスプレイ搭載の「iPhone 12 mini」(右)

 発売済みのiPhone 12と12 Proは「標準機」ともいえる位置付けで、現在のトレンドのど真ん中を行く使用感を提供してくれる。さまざまなコンテンツを楽しむエンターテインメントのプラットフォームにもなってきているiPhone、一方でコミュニケーションツールとして毎日使う道具でもあるiPhone。その両方のニーズをバランスよく満たすのが、6.1型ディスプレイの両機種といえる。

 では遅れて登場する2つのモデルはどういった意味合いを持つのか。「ちょっとよいカメラが付いている大きなiPhone 12 Pro」と、「サイズが小さいiPhone 12」程度に思いながら使い始めてみると、実はかなり大きな差を感じた。

あえて真ん中を外して“意思を持って選ぶ”2つのモデル

 iPhone 12と12 Proの評判を聞いていれば、そのカメラ性能やスピード、質感の高さなどについては十分に理解が進んでいると思う。スマートフォンの買い替えを検討している人、とりわけ現在使っている端末がiPhoneという人にとっては、この2つのモデルが第1の選択肢になるだろう。

 しかし「こういう端末がよい」と明確な意思、好みを承知しているのであれば、iPhone 12 Pro Maxと12 miniはさらに有力な選択肢になり得る。

iPhone 12 左から6.7型のiPhone 12 Pro Max、6.1型のiPhone 12 Pro(iPhone 12も同じサイズ)、5.4型のiPhone 12 mini

 iPhone 11世代におけるPro Maxの位置付けは、「ディスプレイと内蔵バッテリーの大きなiPhone 11 Pro」であり、性能や機能での差はなかった。しかし今回は明確な違いを与えるため、iPhone 12 Pro Maxには専用の広角カメラが搭載され、望遠カメラも12 Pro(35mmフィルム換算で52mm)より焦点距離が長い、すなわち望遠寄り(同65mm)のカメラが搭載されている。実際に使ってみると、このカメラの違いが大きい。

 iPhone 12と12 Proの違いは「カメラへのこだわりの違い」という側面が大きいが、もし本当に内蔵カメラにこだわるのであれば、12 Proではなく12 Pro Maxを検討すべきだ。iPhone 12 Pro Maxを使っていると、12 Proの位置付けが曖昧に感じてしまう。

iPhone 12 iPhone 12 Pro Max(左下)、12 Pro(右下)、12 mini(右上)のカメラ部。12 Pro Maxと12 Proはどちらも3つのアウトカメラを搭載するが、広角カメラと望遠カメラが異なる

 一方、発売直後の時点ではiPhone 12より12 Proを選ぶ人が多いようだが、大画面で見たいコンテンツが少ないならば、iPhone 12 miniの軽量さとコンパクトさは魅力だ。iPhone 12 miniは第2世代の「iPhone SE」よりも軽量かつコンパクトで、バッテリー持続時間も12 miniが上回る。

 その上でiPhone 12と全く同じ性能のSoC(System on a Chip)である「A14 Bionic」、カメラ、5G対応モデムを搭載している。実機に触れてみると、どこか懐かしい手のひらへ収まる感覚がある。iPhone 12シリーズの中で最も小さいとはいえ、ディスプレイのサイズは第2世代iPhone SEの4.7型より大きな5.4型だ。

 高機能、高性能、高品質だがコンパクトという機種は、これまでにも他社製品などにみられたが、何かしら制約があったものだ。しかし、iPhone 12 miniにはそうした制約がない。それでいて価格は5Gモデム内蔵モデルとしては格安だ。

 普段使いの端末として、iPhone 12 miniはとても魅力的な選択肢に感じられる。とりわけ電車通勤・通学などで移動時に使っている人ならば、手のひらに収まるサイズ感はそれだけで魅力だろう。

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