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Dellがビジネス向けの新型PCと新型ディスプレイを発表 米国では1月12日から順次発売CES 2021(2/2 ページ)

» 2021年01月05日 23時00分 公開
[井上翔ITmedia]
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OptiPlex 7090 Ultra/3090 Ultra(1月28日発売)

 「OptiPlex 7090 Ultra」は、日本では2019年9月に発売された「OptiPlex 7070」の後継となる薄型デスクトップPCで、先代と同様に専用モニターマウント(別売)と組み合わせることで画面一体型(AIO)PCのように使える。「OptiPlex 3090 Ultra」は、主に中小ビジネスや学習用途での利用を想定した低コストモデルという位置付けで、OptiPlex 7090 Ultraと同様に専用モニターマウントと組み合わせて利用することもできる。両モデル共に1月28日から順次販売を開始する予定で、最小構成の販売価格はOptiPlex 7090 Ultraが769ドル(約7万9000円)、OptiPlex 3090 Ultraが659ドル(約6万8000円)となっている。

OptiPlex 7090 Ultra OptiPlex 7090 Ultra(左はウォールマウントに付属する金具)

 CPUは第11世代Coreプロセッサで、OptiPlex 7090 UltraのCore i5-1145G7モデルとCore i7-1185G7モデルはIntel vProに対応する。メインメモリはDDR4-3200規格で、最大64GB(32GB×2)まで増設できる。

 ストレージはSerial ATA接続の2.5インチHDDまたはPCI Express接続のM.2 SSDを選択できる(※)。両方を搭載することも可能だ。

(※)一部市場で提供されるUbuntuをプリインストールする構成では、32GBまたは64GBのeMMCも選択可能

 搭載するポート類は、両モデルで一部異なる部分もある。

 OptiPlex 7090 Ultraの場合、左側面にはUSB 3.1 Type-A端子(常時給電対応)、Thuderbolt 4(USB4)端子とイヤフォン/マイクコンボジャックを備える。Thuderbolt 4端子は、DisplayPortによる映像出力にも対応する。OptiPlex 3090 Ultraでは、Thunderbolt 4端子の代わりに通常のUSB 3.1 Type-A端子を備えている。

 下面のポート類は両モデル共通で、USB 3.1 Type-A端子×2(電源投入対応)、USB 3.1 Type-C端子、有線LAN端子、DisplayPort出力端子(HBR2対応)と電源入力端子を備える。USB 3.1 Type-C端子はUSB PDによる電源入力とDisplayPortによる映像出力にも対応する。

 OptiPlex 7090 Ultraでは、DisplayPort出力端子、Thunderbolt 4端子とUSB 3.1 Type-C端子を活用することで最大で4台の4Kディスプレイへの映像出力に対応する。

OptiPlex 3090 Ultra OptiPlex 3090 Ultraでは、OptiPlex 7090 UltraにおいてThunderbolt 4端子がある場所にUSB 3.1 Type-A端子を備えている
下面 下面のポート類は両モデルで共通する
専用スタンド DellのUSB PD給電可能なUSB Type-Cディスプレイと専用スタンドを組み合わせると、ディスプレイから給電を受けることで画面一体型PCのように使える

ディスプレイなど新しい周辺機器も

 新しいビジネス向けPCの発表に合わせて、ディスプレイを中心に新たな周辺機器も投入される。その一部を紹介しよう。

Dell Video Conferencing Monitor(2月16日発売)

 「Dell Video Conferencing Monitor」は、その名の通りビデオ(Web)会議の利用に最適化されたディスプレイだ。24型(フルHD)、27型(WQHD、2560×1440ピクセル)の平面ディスプレイモデルに加えて、34型の湾曲ディスプレイモデル(WQHD)も用意している。いずれも2月16日に販売を開始する予定で、販売価格は24型が519.99ドル(約5万3500円)、27型が719.99ドル(約7万4000円)、34型が1149.99ドル(約11万8300円)となる。

Dell 24 Video Conferencing Monitor(C2422HE) Dell 24 Video Conferencing Monitor(C2422HE)
Dell 34 Curved Video Conferencing Monitor(C3422WE) Dell 34 Curved Video Conferencing Monitor(C3422WE)

 いずれのモデルも、画面上部にポップアップ式の500万画素のWebカメラ(赤外線撮影ユニット付き)を備える。5Wのステレオスピーカーとノイズキャンセリングマイクも搭載している。Microsoft Teamsの認定も取得しており、本体には同アプリの操作ボタンも備えている。

 ポート類は、HDMI入力端子、DisplayPort入力端子、USB Type-C端子(USB PD電源供給/DisplayPort入力対応)、USB 3.1 Type-B端子(アップストリーム用)、USB Type-A端子×3、イヤフォン/マイクコンボジャック、有線LAN(1000BASE-T)端子とUSB Type-C端子(周辺機器接続用)を備えている。

ポート類 背面のポート類は、3モデルで共通(写真は24型モデルのもの)

Dell UltraSharp 40 Curved WUHD Monitor(1月28日発売)

 Dell UltraSharp 40 Curved WUHD Monitorは、世界初(同社調べ)の5120×2160ピクセルの40型湾曲ディスプレイだ。32型の4Kディスプレイと比べると、表示できる情報量が35%増えることで、仕事がより効率的に進められるという。1月28日に販売を開始する予定で、販売価格は2099.99ドル(約21万6000円)となる。

Dell UltraSharp 40 Curved WUHD Monitor Dell UltraSharp 40 Curved WUHD Monitor(U4021QW)

 液晶パネルはsRGBとRec.709の色域を100%カバーする他、DCI-P3の色域も98%カバーしている。9Wのステレオスピーカーも内蔵する。

 ポート類は、DisplayPort入力端子、HDMI入力端子×2、Thunderbolt 3(USB Type-C)端子(USB PD電源供給/DisplayPort入力対応)、USB 3.1 Type-B端子(アップストリーム用)、USB Type-A端子×4、音声出力端子、有線LAN(1000BASE-T)端子とUSB Type-C端子(周辺機器接続用)を備えている。

パススルー USB PDによる電源入力とDisplayPortによる映像出力に対応するUSB Type-C(Thunderbolt 3/4)端子を備えるノートPCをつなげば、ケーブル1本でスマートに接続できる上、有線LANネットワークにも接続できる
底面 背面のポート類
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