Dellは1月5日(米国中部標準時)、ビジネス向けのPCや周辺機器の新製品を発表した。米国では1月12日(同)から順次販売を開始する。日本における展開は追って発表される予定だ。
ビジネス向けノートPC「Latitude(ラティチュード)」は第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)を搭載し、Intelのビジネスプラットフォーム「Intel vPro」に対応する構成も用意する。
「Latitude 9420」はLatitudeシリーズのフラグシップモデルで、アスペクト比16:10の14型ディスプレイを搭載する。通常のクラムシェルタイプに加え、コンバーチブル式の2in1タイプも用意される。2021年春から販売を開始する予定で、最小構成の販売価格は1949ドル(約20万円)となっている。同時期に15型の「Latitude 9520」も発売される予定だが、詳細は追って発表される見通しだ。
メインメモリはLPDDR4x規格で、最大32GBまで搭載できる(増設、換装不可)。ストレージはPCI Express接続のM.2 SSDで、最大1TBまで搭載できる。
クラムシェルモデルのディスプレイは1920×1280ピクセル液晶(非光沢加工、タッチ非対応)で、ブルーライトカット機能「ComfortView Plus」に対応している。最大輝度は500ニトで、sRGBの色域を100%カバーしている。
2in1モデルのディスプレイは2560×1600ピクセルのWVA液晶(反射抑制加工、タッチ/ペン操作対応)で、ComfortView Plusに対応している。最大輝度と色域のカバーは、クラムシェルモデルと同様だ。
画面上部には、Windows Helloの顔認証に利用できる赤外線撮影ユニット付きWebカメラを搭載している。このWebカメラは、Web会議アプリの起動などの起動や終了に合わせて自動で開け閉めできる電動式シャッター「SafeShutter」を搭載するものか、Intel Camera Sensing Technologyに対応するもののいずれかを選択できる。
人を検知して自動的にスリープを解除し、顔認証によってログインできる「ExpressSign-in」にはどちらのカメラも対応する。SafeShutter付きのカメラの場合、従来モデルと同様に近接センサーによって人を検知するが、Intel Camera Sensing Technologyに対応するカメラの場合はカメラによって人を検知するようになっている。
オプションで電源キーを指紋センサー付きにした場合は、Windows Helloの指紋認証も利用可能だ。
ポート類は、Thunderbolt 4(USB4)端子×2、USB 3.0 Type-A端子、HDMI出力端子、イヤフォン/マイクコンボジャック、microSDメモリーカードスロット、Micro SIMスロット(5G/LTE対応構成のみ)を備える。Thunderbolt 4端子は、USB Power Delivery(USB PD)による電源入力とDisplayPortによる映像出力にも対応する。
ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応する他、オプションで5G(2in1のみ)またはLTE(4G)通信モジュールを搭載することもできる。Wi-Fi 6については、一部の地域において6GHz帯(Wi-Fi 6E)にも対応している。一部の地域向けの5G/LTE対応構成では、Micro SIMに加えてeSIMにも対応する。
ボディーサイズは約301.59(幅)×215.18(奥行き)×8.23〜13.99(厚さ)mmで、クラムシェルモデルの最軽量構成の重量は約1.33kgとなる。バッテリーの容量は、構成によって40Wh(2セル)または60Wh(3セル)のいずれかとなる。
Latetude 7320/7420/7520は、それぞれ13.3型、14型、15.6型のディスプレイを搭載するLatitudeシリーズの上位モデル。7320と7420については、通常のクラムシェルタイプに加え、コンバーチブル式の2in1タイプも用意される。3月30日から順次販売を開始する予定で、Latetude 7320の最小構成の販売価格は999ドル(約10万3000円)となっている。
Latitude 5320/5420/5520は、それぞれ13.3型、14型、15.6型のディスプレイを搭載するLatitudeシリーズのメインストリームモデル。5320については通常のクラムシェルタイプに加え、コンバーチブル式の2in1タイプも用意される。1月12日から順次販売を開始する予定で、Latitude 5420の最小構成の販売価格は1049ドル(約10万8000円)となっている。
「Precision 3560」は、15.6型ディスプレイを搭載するモバイルワークステーションの薄型エントリーモデルだ。第11世代Coreプロセッサを搭載し、オプションでNVIDIAの外部GPU「Quadro T500」(グラフィックスメモリ:2GB)を追加することもできる。1月12日から順次販売を開始する予定で、最小構成時の販売価格は1189ドル(約12万2000円)となる。
メモリはDDR4-3200規格で、最大64GB(32GB×2)まで増設できる。ただし、搭載するCPUの都合からECC(エラー訂正機能付き)メモリは選択できない。
ストレージはSSDで、最大2TBのものを2枚まで搭載できる。Quadro T500を搭載を“しない”構成ではPCI Express 4.0接続の2TB SSDも選べるが、SSDを2枚搭載した際の「2枚目のSSD」としてのみ選択できるようになる予定となっている。
ディスプレイは15.6型液晶で、以下のオプションから選択できる。画面上部にはWebカメラも搭載できる(顔認証対応カメラも選択可能)。指紋センサーの追加も可能だ。
外部インタフェースはThunderbolt 4(USB4)×2、USB 3.1 Type-A端子×2(うち1つは常時給電対応)、HDMI 2.0出力端子、イヤフォン/マイクコンボジャック、microSDメモリーカードスロット、有線LAN(1000BASE-T)端子を備えている。
ワイヤレス通信はオプションで、必要に応じて追加する形態を取っている。LTEモジュールも搭載可能だ。
ボディーサイズは約358(幅)×232(奥行き)×14.4〜23.8(厚さ)mmで、最小構成の重量は1.59kgとなる。バッテリーは3セル(42Wh)と4セル(64Wh)から選択可能で、後日ロングライフバッテリー(3年保証付き)も選べるようになる予定だ。
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