では、実際のゲームを基にしたベンチマークテストを試してみよう。今回は「ファイナルファンタジーXIV」と同「XV」が公開しているテストを実行した。
FFXIVベンチマークは、リリースからかなり時間の経っている、それも負荷を可能な限り軽減したゲームのため、スコアは総じて高い。映像を見ていても止まったりチラついたりすることもなく、快適に遊べるはずだ。
2018年にリリースされ、ネイティブ4Kに対応した高画質かつ美しい演出が施されたタイトルのため、「高品質」では少しスコアが落ちたものの、高性能なCPUとGPUの力でAAAタイトルであっても十分に楽しめる。
次に、実際のゲームタイトルをプレイしてみよう。今回は4K表示にも対応していてリッチなゲームプレイを楽しめるDEATH STRANDINGとVALORANTをWQHD解像度で試したが、どちらも満足のいくパフォーマンスを発揮している。フレームレートの記録には「Fraps」を使用している。
DEATH STRANDINGでは「レイク・ノットシティ」周辺を「最高」「標準」「低」画質設定で、3分×3回走り回って検証した。映像に負荷がかかるエフェクトであろう「時雨」が降る場所や、表示するオブジェクトが多い遠景を眺めても、映像がカクついたりチラついたりすることはなかった。
WQHDで画質設定を最高にしても60fps以上のフレームレートを記録し、十分に滑らかな映像表示を楽しめた。2020年に発売されたPCのAAAタイトルでも、ROG Zephyrus G15は頼もしい実力を発揮してくれる。
続いてVALORANTを試してみよう。このタイトルを選んだ理由は、「プラクティス」の「スパイク設置」でスパイクを設置してから敵を全て倒すまでの流れで、展開がほぼ同じで検証時の条件をそろえやすいためだ。競技向けのタイトルで負荷も軽いため高いフレームレートを維持しやすく、ディスプレイのリフレッシュレートが高いマシンの性能を確かめやすいことも利点だったりする。
テストでは画質設定を「高」「中」「低」の3段階で、スパイク設置を3分間繰り返して3セット記録した。競技向けのタイトルということもあり、フレームレートは高く、非常に滑らかに動作した。描画のカク付きやチラつきもなく、フルHDより負荷が高いWQHDであってもしっかりゲームを楽しめることが分かる。
どちらのゲームも、動作させると冷却ファンが高速で回転して大きな風切り音が発生する。しかし、キーボードが熱くなって触れないような状態にはならない。特にDEATH STRANDINGでは、1時間以上プレイしていても「少し温かいかな?」程度だったため、標準搭載のキーボードでゲームを遊ぶ際も熱の心配はない。
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