2009年、見つからないiPhoneを探すために誕生した「探す(Find My)」アプリは、その後、進化して、製品の盗難を防止したり、ネットワークがない場所にあるApple製品の所在を見つけ出したりする機能なども追加された。
4月8日から、この「探す」アプリに新たに「持ち物を探す」という機能が加わった。ついに、このアプリを使って対応した他社製品も探せるようになったことを意味する。探したり、盗難届を出したりといった作業も全てアプリから行う――今、そんな時代が幕開けようとしている。
Appleの「探す」アプリは、探している物がインターネット接続できない場所に置きっぱなしになっていても、携帯電話網につながったiPhoneやiPadがその近くを通ることで発見できるのが大きな特徴だ。こういったiPhoneユーザーの移動も含めた捜査網を、同社では「探す」ネットワークと呼んでいる。
「探す」アプリと「探すネットワーク」に対応した製品は、今後、パッケージなどに「Works with Apple Find My」というロゴが記載され、製品のどこかに対応製品であることが分かるアイコンが刻印される。
真っ先に対応したのはベルキン製イヤフォンの「SOUNDFORM Freedom True Wireless Earbuds」と、VanMoofの電動機付き自転車の最新モデルとなる「S3」「X3」、そして海外で人気の忘れ物防止タグ、Chipoloの「ONE Spot」の4製品だ。
これらの製品は、それぞれの製品のマニュアルに書かれた方法で操作をすると、Apple機器の「探す」アプリとペアリングができ、自分のApple IDとひも付けされる。
そしてiPhoneなどと同様に、アプリから現在地を調べて地図上に表示をさせたり、どこにあるか分かるように音を鳴らさせたり、どうしても見つからない場合は「紛失としてマーク」することができる(ロストモード)。
「紛失としてマーク」した製品では次の3つのことが行われる:
この「探す」アプリは、2009年ごろにiPhoneを紛失したときに使う「iPhoneを探す」アプリとして登場した。最初は地図上にiPhoneの位置を表示したり、近くにあるはずのiPhoneの音を鳴らさせて見つけ出したり、盗難にあった可能性のあるiPhoneのデータを全て抹消して情報の盗難を防ぐというだけのシンプルなものだった。
その後、「紛失としてマーク(ロストモード)」が追加されたり、盗難されたことが確定したiPhoneは工場出荷設定にすら戻すことをできなくする(2度と完全に使えなくする)機能を追加したりして一部で広まりつつあった組織的な盗難を撲滅したりと進化を遂げてきた。
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