続いてキーボード部について見ていこう。本製品のキーボードには、純正2モデルおよび同社の従来製品にはない、いくつもの優れた特徴がある。
同社の従来製品にない部分として、日本語JIS配列を採用することが挙げられる。同社が過去に発売したiPad向けキーボード一体型ケースはどれもUS配列で、機能面で見るべきところがあっても、積極的にお勧めしにくかった。
しかし本製品は、ついに待望の日本語JIS配列を採用した。後述する一部のキーを除いて配列はMagic Keyboardとほぼ同じで、Tabキーなどの横幅にも余裕がある。行ごとのキーのズレも適切で、タイプ時の違和感もない。
さらにMagic KeyboardやSmart Keyboard Folioでは省略されている、ファンクションキー列も搭載している。輝度の調整や音量調整、ミュート、さらにはホーム画面への移動や画面ロックなどが、キー操作一発でできるのはやはり便利だ。
またMagic Keyboardと同様、キーボードの手前にトラックパッドを搭載し、ホームポジションに指を置いたままマウスポインターを動かしたり、上下にスクロールしたりできる。これまで第4世代iPad Air向けのキーボード一体型ケースでトラックパッドが必須ならば、Magic Keyboardしか選択肢がなかったが、新たな製品が加わったことになる。
トラックパッドの面積は実測で95(幅)×54(高さ)mmで、Magic Keyboard(同99×45mm)と比べて幅が狭く、天地が広くなっている。縦に長いことからパームレストの面積もそのぶん広く、Magic Keyboardのパームレストのように、手のひらが半分ほど手前にはみ出てしまうこともない。それゆえタイプ感は極めて良好だ。
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