Intelは2021年第2四半期から、デスクトップ向けの第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)の出荷を開始する。搭載するPCは、メーカーを通して順次登場する。
新製品は全て、モデル名の末尾に「B」が付けられている。これはノートPC向け製品と同じフォームファクター(BGA実装)を採用することを意味しており、ノートPCに近い設計を採用することが多いディスプレイ一体型PC(AIO)での利用を想定した製品であると思われる。
全ての製品はTurbo Boost Max Technology 3.0(TBT 3.0)とThermal Velocity Boost(TVB)に対応している。電源供給と放熱機構に余裕がある場合は、TVBを適用することでTBT 3.0よりもさらに高いクロック(周波数)で稼働する。内蔵GPUはXeアーキテクチャを適用した「Intel UHD Graphics」で、EU(実効ユニット)数はモデルによって16基または32基となる。
メインメモリはDDR4-3200規格をサポートし、最大128GB(64GB×2)まで搭載できる。CPU直結のPCI Express 3.0バスは最大16レーンまで利用できる。オプションでThunderbolt 4も搭載可能だ。
新製品の具体的なラインアップは以下の通りとなる。
★:GPUのEUが16基(付いていないモデルは32基)
メーカーがTDPを55〜65Wの範囲内で設定できる「Configurable TDP(cTDP)」に対応するモデルも用意される(基本TDPは65W)。
※:アンロック(オーバークロック)対応
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