FVシリーズならではのトピックとして、ホイールパッドの大型化が挙げられる。QVシリーズの直径約43mmから、1.5倍に近い約64mm(実測は約64.5mm)となり、3本指や4本指によるジェスチャー操作も無理なくこなせるようになった。
一方で、これまでなじんでいた上下の画面スクロール操作(いわゆる「くるくるホイール」)が、直径が大きくなったことで指の動作が大回りとなって少々やりづらい印象もある。また、左右のクリックボタンが縦約9mm、横約30mmと細いため押しづらく感じた。このあたりは慣れの部分でもあるので、使い込んでいくうちにカバーできるだろう。
約19mmのキーピッチと約2mmのキーストロークは従来モデルを引き継いでおり、キートップも縦/横約18mmの正方を維持している(最下段の一部のキーを除く)。 不規則なキー配列もなく、4つのキーごとにスペースを設けたファンクションキーやカーソルキーが少し下がって「↑」キーの左右を空きスペースにしていることなど、細かい部分でも抜かりはない。スペースバーは横幅が約73.5mmと短めだが、左下の「Fn」キーと「Ctrl」キーの配置はUEFIセットアップで変更が可能だ。
なお、SVやQVシリーズなどの直販モデルで選択できる「ローマ字すっきりキーボード」は、このFVシリーズでは選べないので気をつけたい。
さまざまな環境に対応できるよう、豊富なインタフェースを備えているのも従来通りだ。新たに2基のThunderbolt 4(USB4)端子を装備し、新旧取り混ぜた構成になっている。
オフィスだけでなく在宅ワークでも、別途液晶ディスプレイを用意して生産性を高める手法は効果的だが、FVシリーズはHDMIやアナログRGB(D-Sub 15ピン)端子に加え、USB Type-Cと多彩な映像端子(同時出力は3系統までサポート)を用意する。有線LAN端子やUSB Type-A端子も3基あり、柔軟な運用に問題なく対応できるだろう。
次に、新たに用意された「COMFORTALK」をチェックしよう。
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