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スリム! 頑丈! 1kg切り! 新モデル「Let's note FV」を試して分かったことアスペクト比3:2の画面を採用(2/5 ページ)

» 2021年06月03日 14時00分 公開
[田中宏昌ITmedia]

ゆとりあるキーボードと大型化したホイールパッド

 FVシリーズならではのトピックとして、ホイールパッドの大型化が挙げられる。QVシリーズの直径約43mmから、1.5倍に近い約64mm(実測は約64.5mm)となり、3本指や4本指によるジェスチャー操作も無理なくこなせるようになった。

 一方で、これまでなじんでいた上下の画面スクロール操作(いわゆる「くるくるホイール」)が、直径が大きくなったことで指の動作が大回りとなって少々やりづらい印象もある。また、左右のクリックボタンが縦約9mm、横約30mmと細いため押しづらく感じた。このあたりは慣れの部分でもあるので、使い込んでいくうちにカバーできるだろう。

Let'snote FV 直径が従来の約1.5倍と大きくなり、ジェスチャー操作がやりやすくなる一方で、くるくるホイールが大回りとなって慣れるまで気になった。パームレスト左側に指紋認証センサーを内蔵する
Let'snote FV Windowsの「設定」→「タッチパッド」で3本指/4本指ジェスチャーを切り替えられる
Let'snote FV 直販モデルでは、ホイールパッドをイルミネイティングレッド/ディープネイビー/ブラック/シルバーの4色から選べる

 約19mmのキーピッチと約2mmのキーストロークは従来モデルを引き継いでおり、キートップも縦/横約18mmの正方を維持している(最下段の一部のキーを除く)。 不規則なキー配列もなく、4つのキーごとにスペースを設けたファンクションキーやカーソルキーが少し下がって「↑」キーの左右を空きスペースにしていることなど、細かい部分でも抜かりはない。スペースバーは横幅が約73.5mmと短めだが、左下の「Fn」キーと「Ctrl」キーの配置はUEFIセットアップで変更が可能だ。

 なお、SVやQVシリーズなどの直販モデルで選択できる「ローマ字すっきりキーボード」は、このFVシリーズでは選べないので気をつけたい。

Let'snote FV 約19mmピッチのゆとりあるキーボードを採用する。最下段の一部のキーをのぞき、キートップは約18mm×18mmの正方サイズを確保している。キートップの間隔が若干狭くなったようだ
Let'snote FV こちらはブラックモデルのキーボード
Let'snote FV 左下のFnキーとCtrlキーはUEFIセットアップで切り替えられる
Let'snote FV キーボードバックライトは直販の全モデルと店頭モデルの一部で対応しており、明るさは4段階(オフを含めると5段階)に切り替えられる

Thunderbolt 4端子を筆頭に充実のインタフェース

 さまざまな環境に対応できるよう、豊富なインタフェースを備えているのも従来通りだ。新たに2基のThunderbolt 4(USB4)端子を装備し、新旧取り混ぜた構成になっている。

 オフィスだけでなく在宅ワークでも、別途液晶ディスプレイを用意して生産性を高める手法は効果的だが、FVシリーズはHDMIやアナログRGB(D-Sub 15ピン)端子に加え、USB Type-Cと多彩な映像端子(同時出力は3系統までサポート)を用意する。有線LAN端子やUSB Type-A端子も3基あり、柔軟な運用に問題なく対応できるだろう。

Let'snote FV 前面に電源スイッチがある
Let'snote FV 背面は排気口が用意される
Let'snote FV 左側面に2基のThunderbolt 4やHDMI、給電機能に対応したUSB Type-A、ヘッドフォンの各端子が並ぶ
Let'snote FV 右側面に有線LANやSDメモリーカードスロット、2基のUSB Type-A、アナログRGBの端子、セキュリティロック・スロットがある。有線LAN端子はパームレスト部分にあるため、ケーブルを接続すると取り回しが気になるかもしれない

 次に、新たに用意された「COMFORTALK」をチェックしよう。

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