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スリム! 頑丈! 1kg切り! 新モデル「Let's note FV」を試して分かったことアスペクト比3:2の画面を採用(1/5 ページ)

» 2021年06月03日 14時00分 公開
[田中宏昌ITmedia]

 2021年6月で25周年を迎えたパナソニックのモバイルPC「Let's note」に、Intelの第11世代Core搭載の新モデル「Let's note FV」シリーズが加わった。昨今のテレワーク/在宅ワークでの不満を解消すべく投入されただけに、見どころが多い1台だ。

 今回は試作機を短期間試用できたので、その実力の一端に迫ってみよう。なお、パフォーマンスや細かい部分などで製品版と異なる可能性があるのには注意してほしい。

Let'snote FV Let's noteシリーズに加わった大画面ゼロスピンドルモバイルPC「Let's note FV」シリーズ。大型化したホイールパッドにも注目だ
Let'snote FV 店頭モデルではシルバーの他、写真のブラックも用意される
Let'snote FV 2021年6月で25周年を迎える「Let's note」シリーズ。神戸工場から運ばれた歴代のモデルが展示された

14型でアスペクト比3:2の大画面を採用

 テレワークでPCを使う際に、よく不満として上がってくるのが画面の狭さ、PC自身の性能不足、Web会議での音や映像に関するものだ。同社が行った調査では、在宅ワークではリビングや共用スペースで使うので少しでも省スペースで、同時にExcelやWord、PowerPointなどのビジネスアプリを大画面で扱いたい、Web会議をしながらでもサクサク動作するPCが必要との声が大きかったという。

 このFVシリーズは、14型とモバイルPCとしては大きな画面で、2160×1440ピクセルというアスペクト比3:2の液晶ディスプレイを採用している。昨今、3:2の比率を採用したモデルが徐々に増えているが、従来の16:9や16:10に比べて縦が長いため、Webの画面が見やすく、オフィスアプリケーションも扱いやすい。さらに、画面を分割して編集/閲覧作業をする際も快適に利用できる。

Let'snote FV 画面サイズは14型と従来のLVシリーズを継承するが、アスペクト比は3:2となって解像度もフルHD(1920×1080ピクセル)から広くなった

 IPS方式などの表記はないが画面の視野角は広めで、タッチ操作に対応したモデルも別途用意されている。タッチ非対応モデルの場合、左右の額縁部分は約5.3mmと狭く、ディスプレイのカバーをはめ込む新しい嵌合(かんごう)方式の採用と、マグネシウム合金を肉厚化することで従来モデル同等の強度を確保しているという。

 天面部分は、中央部が約1mmへこんでいるボンネットデザインを継承する。こちらも強度アップに貢献しており、見た目がすっきりとしているのはこれまでと同様だ。

Let'snote FV 天面部分は中央部が約1mmへこんだボンネットデザインを継承している

LVシリーズよりも小型軽量化を実現

 従来のLVシリーズに比べ、小型かつスリム化を果たしているのも見どころだ。LVのボディーサイズは約333(幅)×225.3(奥行き)×24.5(厚さ)mmだったのに対して、FVは約308.6(幅)×235.3(奥行き)×18.2(厚さ)mmとなり、重量も約0.999kg(最軽量モデル)〜約1.204kg(大容量のバッテリーパックLモデルの場合)と軽くなった。

 底面にあるバッテリーは着脱式で、評価機にはバッテリーパックSが装着されていた。容量は11.55V 30Wh(2543mAh)で、バッテリー単体の重量は実測で約190.5g、PC本体は約827gなので合計で約1.0175gと、ほぼ1kgになった。バッテリー駆動時間は公称値で約10.5時間〜21時間(バッテリーパックによる)と、十分にビジネスアワーをカバーしてくれる。

 また、FVには5Gモデルも用意(直販モデルのみ)され、アンテナもこれまでの2本(液晶ディスプレイ上部)から4本(液晶ディスプレイ上部+下部)に強化して感度を高めている。無線LANはWi-Fi 6(Intel AX201)で、Bluetooth 5.1をサポートする。

Let'snote FV パームレスト下部に着脱式のバッテリーを備える。評価機にはバッテリーパックS(11.55V 30Wh)が装着されていた。ちなみに、バッテリーパックLの容量は4786mAhとなる
Let'snote FV バッテリーパックを取り外すと、nanoSIMスロットにアクセスできる(対応モデルのみ)
Let'snote FV FVの直販モデルに用意される5Gモデルのアンテナ

 付属のACアダプターは従来のSV/LVシリーズと同じモデル(CF-AA65D2AJS)だ。出力は16V 5.3Aで、ケーブル込みの重量は実測で約277.5gだった。FVシリーズは7月に発売予定となる別売のUSB Power Delivery対応のACアダプター(出力は20V 5A、CF-AAP102HJS)もサポートしている。

Let'snote FV 付属のACアダプターは従来のSV/LVシリーズと共通だ
Let'snote FV オプションで新規に用意(Intel Evoモデルには標準で添付)される出力100WのUSB Power Delivery対応ACアダプター(CF-AAP102HJS)。サイズは約122(幅)×60.2(奥行き)×22.7(厚さ)mm、ケーブル込みの重量は約290gだ
Let'snote FV USB Type-C端子が1基用意される
Let'snote FV 標準状態で液晶ディスプレイを開くと、約168度まで開き、キーボード面も約2度傾く
Let'snote FV 底面にあるスタンドを立てる(右)と、液晶ディスプレイが開く角度が変わる
Let'snote FV スタンドを立てると180度まで開くようになる

 次に、インタフェース回りを見ていこう。

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