ここからはOneMix4の“中身”をチェックしていこう。
CPUはIntelの第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)のうち、Yプロセッサ(超省電力版)に相当する「UP4パッケージ(26.5×18.5mm)」を採用している。プラチナエディションでは、その最上位であるCore i7-1160G7(2.1GHz〜4.4GHz、4コア8スレッド)を、通常エディションでは中位に相当するCore i5-1130G7(1.8GHz〜4GHz、4コア8スレッド)を搭載している。
いずれも内蔵GPUは「Iris Xe Graphics」で、軽めの3Dゲームであれば快適にプレイできるだけの性能を備えている。
メインメモリはLPDDR4X-3200規格で、プラチナエディションは16GBを備える。通常エディションでは、8GBまたは16GBから選択できる。オンボード実装ゆえに後からメモリの増設や換装はできないので、容量はしっかりと検討したい。ただ、最近はオフィスアプリでもメモリを多く消費する傾向にあるので、ゆとりを持って使いたいなら16GBを選択したい。
ストレージはPCI Express接続のM.2 SSDで、容量は256GB(通常エディションのみ)、512GB、1TBの中から選べる。こちらも後から変更することはできないので、最低でも512GB、可能ならば1TBを選択したい。
無線LANは、最新のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応しているので、同規格に対応するルーターと組み合わせればより高速な通信を期待できる。
OneMix4 プラチナエディションは、スペックシートをみる限りにおいてコンパクトな割にハイスペックといえる。しかし、その実力をを引き出し切れるかどうかは、設計次第な面もある(参考記事)。そこで、ベンチマークテストを通して実力をチェックしてみよう。
今回レビューしているOneMix4 プラチナエディションには、「One-Netbook PCI-E 512G SSD」というOne-NetbookオリジナルのSSDが搭載されている。まず、このSSDのパフォーマンスを「CrystalDiskMark 8.0.1」でチェックしてみよう。主な結果は以下の通りだ。
読み出し、書き込み共に十分なパフォーマンスを発揮している。これなら実用上問題はない。
続いて、「PCMark 10」を使って総合的なパフォーマンスをチェックしてみよう。主な結果は以下の通りだ。
以前にレビューした同じメーカーのコンパクトゲーミングノートPC「OneGX1 Pro」と比べると、値こそ若干低い。しかし、実用上で性能差を体感できる機会は限られるだろう。強いて言うなら、コンテンツ作成能力を示す「Digital Content Creation」はスコア差が大きめなので、画像のレタッチ、写真の現像や動画の編集ならパフォーマンスの違いを感じられるかもしれない。
PCMark 10では、バッテリー持ちのテストも合わせて実施した。結果は以下の通りだ。
OneMix4は10000mAhのバッテリーを搭載しており、公称のバッテリー駆動時間は最大で約8時間となっている。実測値は公称値からそれほど離れておらず、十分な駆動時間を確保している。移動中や出先などでも活用できるはずだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.