ではオフィスの中に移動しよう。VIVE Syncにログインすると、正面のメニューには個人用のメニューを表示でき、スケジュールの確認やアバターの見た目の変更といった動作ができる。
会議室では複数名を集めて会議できるのはもちろんだが、特定の人とだけチャットする機能も用意されている。その場合は他の人に会話が漏れることはない。
VIVE Syncの機能として、ファイルを読み出して3D空間に表示できるが、そこにレーザーポインターを当てて示すことも可能だ。同様に任意の3Dモデルを表示させて共有したり、空間上に文字を書いて情報を共有できたりする。
VIVE Focus 3だが、基本的にはビジネス向けの展開となり、法人専用アプリマーケットの「VIVE Business AppStore」での利用が前提になる。コンシューマー向けのコンテンツは多少用意されるものの、同ストア内では「レジャー」カテゴリーに分類される形だ。
本体は先ほども述べた通りスタンドアロンで使うのが基本だが、別売のVIVE ストリーミングケーブルを利用するとPCと接続して利用できる(VIVE Businessストリーミング)。この他にWi-Fiでの接続も可能になので、VIVE Business Storeではこれらを利用したシステムが販売されるという。
また、コントローラーを使わないハンドトラッキングについても現在開発中とのことだ。各企業向けにIDとパスワードを用意し、それを使ってログイン。そしてユーザーにコンテンツを提供する、といったことなども計画されている。
3Dモデルを扱う業界では欠かせないデバイスの1つであり、医療や各種工事/メンテナンスといった現場でのトレーニングでもVIVE Focus 3は役立つだろう。5KのVR空間はこれまでに増してリアルな光景を体験できるのは、VIVE Pro 2を見ても分かる。リアルタイムで3Dモデルを評価し、フィードバックを行うといった作業の精度も高まるだろう。個人的には、PCにつなげての利用も可能なので、高解像度のフライトシミュレーターを満喫したくなってしまった。
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