プロナビ

5K映像の中でビジネスがサクサク進む! 「VIVE Focus 3」に触ってきた(2/4 ページ)

» 2021年07月07日 12時00分 公開
[作倉瑞歩ITmedia]

着脱式のバッテリーを後頭部に内蔵

 本体の重量は公式サイトに掲載されていないが、実測では約780gだった。装着した際もそれほど重量は感じず、頭を振っても特に問題がなかった。頭を動かしやすいのは重量が軽いだけでなく、バッテリーが後頭部にカウンターウェイトとして配置されているためで、バランスがよいのだ。

 バッテリーは取り外しが可能なので、複数のバッテリーを持っていれば、取り換えてプレイ時間を長くすることができる。バッテリーも7時間程度の持続時間がある他、急速充電にも対応している。

VIVE Focus 3 後頭部分にあたるヘッドパッドとバッテリーを外した状態
VIVE Focus 3 バッテリーには残容量を示すインジケーターランプがある。ボタンは本体装着時には電源ボタンとして使う
VIVE Focus 3 バッテリーはマグネット式で簡単に着脱できる

 ゴーグル部分だが、Snapdragon XR2の熱を排出するようにファンが内蔵されている。しかし試用した限り装着時にも動作音は気にならなかった。

 装着時の締め具合は、後頭部にあるダイヤルで調整する。クイックリリースボタンが用意されており、ボタンを押して後ろに引くとすぐに取り外せるようになっていて便利だった。

VIVE Focus 3 ゴーグル上部にある排気口。吸気は底面側から行う
VIVE Focus 3 ヘッドセット背面。VIVE PROシリーズと同様にダイヤルロック式で締め付け具合を調整できる。上に見えるのがクイックリリースボタンで、ワンプッシュでヘッドセットを着脱可能だ

 後頭部のヘッドパッドを取り外すとバッテリーにアクセスできる。いずれも磁石で固定されており、位置がずれたまま使用するということはないようになっている。きちんと指定された位置に「カチッ」とはまる仕組みだ。

 フェイス部分の顔に当たるクッションも取り外し可能なので、VR体験によくあるマスクカバーを用意しなくても済む。このあたりは、ビジネス利用でのヘッドセットの使い回しを配慮した形だ。

VIVE Focus 3 バッテリーやヘッドパッド、フロントのクッションもマグネット式で着脱も容易に行える

コントローラーはどんな作り?

 一方のコントローラーはVIVE Focus Plusからガラリと変わり、先端に円状のデバイスが取り付けられているおなじみのタイプになった。この形状を見るとどうしてもOcurus Touch/Quest 2を思い出してしまう。Oculus Quest 2のコントローラーは小ぶりだが、VIVE Focus 3の場合はそれに比べてかなり大きめだ。

 コントローラーの重量はバッテリーを内蔵しながら実測で140g程度と軽いため、とても扱いやすい。握った感触も悪くなく、しっかりとホールドできる。ぶんぶんと振り回すわけではないだろうが、動かしての操作はやりやすい。ゴーグルをした状態でも、指の感触を頼りにボタンやスティックを操作するのは簡単だ。コントローラーのバッテリー持続時間は最大15時間で、付属のUSB Type-Cケーブルで充電を行う。

VIVE Focus 3 生まれ変わったコントローラー
VIVE Focus 3 コントローラーの前方から見たところ
VIVE Focus 3 コントローラー下部。バッテリーは内蔵されている
VIVE Focus 3 コントローラーを握ってみたところ

 続いて、「VIVE XR Suite」に含まれる「VIVE Sync」をレポートしよう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー